眼瞼下垂の基礎知識

先天性眼瞼下垂の治療「眼瞼腫瘍」

Dr.髙田
ABOUT ME
高田 尚忠
高田 尚忠(たかだ なおただ)
高田眼科 院長 |ひとみ眼科 / フラミンゴ美容クリニック 眼瞼手術担当医師
所属学会:日本眼科学会、日本形成外科学会、日本眼形成再建外科学会
岡山大学医学部卒業後、横浜形成外科の二木 裕先生に師事。 郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、 現在は高田眼科の院長を務める。 眼科医と形成外科医の知識と、これまでの豊富な眼瞼手術の術者としての経験をもとに、2022年においては年間2,000件超える眼瞼下垂症手術を手がけております。 2022年3月より、名古屋市内の伏見駅近くのフラミンゴ眼瞼・美容クリニックを開院。

眼瞼腫瘍の治療について

「眼瞼腫瘍(がんけんしゅよう)」は、良性の腫瘍だけでも、俗に「ものもらい」と言う「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」から、母斑 (ほくろ)まで多様な形態のものがみられます。

眼瞼腫瘍そのものの治療も、点眼液の塗布や内服薬の服用から、部分麻酔あるいは局所麻酔による摘出・切除、あるいは液体窒素による凍結、さらにレーザー治療まで症状によってふさわしい治療方法が取られます。

また、悪性の腫瘍の症状も、遠隔転移の心配がほとんどない基底細胞癌(きていさいぼうがん)と、転移の危険がある扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)、脂腺癌(しせんがん)に メルケル細胞癌(めるけるさいぼうがん)などに分かれます。
こちらは、手術による全切除を基本に、皮膚癌に効果的な放射線治療を併用する場合も多いと言えます。

前述のとおり、良性の腫瘍でも手術を必要とする場合がありますが、いずれにしても一部の正常組織を含めて腫瘍を完全に切除するのが基本です。

ただし、まぶたの腫瘍の場合、大きく切除した場合はまぶたの再建術が必要になります。

治療の流れ

当院では、高周波メスで綺麗に眼瞼皮膚腫瘍を切除しております。

治療の手順としては、まず腫瘍の一部をとって顕微鏡で調べる病理検査を行うのが妥当です。

外見から診断することも可能ですが、病理検査で悪性であった場合には、転移がないかどうかを調べます。

特に悪性腫瘍の場合は肉腫(癌)に該当しますので、非常に強い増殖力で転移する特徴があり命に危険が及ぶ可能性もありますので、早期の診断をおすすめします。

腫瘍と同じ側の耳周辺や、アゴの下のリンパ節に転移することがあります。

また、特に悪性の場合は再発も考えられますが、手術の方法によって再発を予防するための治療方法を選択することもできるため、医師の指導のもとで治療に当たってください。

再発した場合には、再手術あるいは放射線治療が施されます。

手術後に良性から悪性になるケースはわずかですが、定期健診を行ってください。

眼瞼下垂を発症した場合の治療に関する情報は

という眼瞼下垂の主な3手術方法の説明を参考にしてください。

- 【眼瞼下垂】延べ2万眼瞼以上の手術経験 -
- 【眼瞼下垂】延べ2万眼瞼以上の手術経験 -
記事URLをコピーしました