眼瞼下垂の基礎知識

偽眼瞼下垂の症状「眼球陥凹」

髙田 尚忠

「眼球陥凹(がんきゅうかんおう)」と読むこの疾病の「陥凹」とは、へこんだ状態やくぼんだ状態を示す医学用語です。

眼科領域の専門用語として「視神経乳頭陥凹(ししんけいにゅうとうかんおう)」という名称がありますが、これは緑内障などにより視神経の網膜上の出入口である視神経乳頭が通常よりへこみが大きい状態を指す症状で「眼瞼下垂(がんけんかすい)」とは関係ありません。

事故など何らかの物理的な力が外から加わって、眼球を収めている頭蓋骨のくぼみである眼窩(がんか)の奥の眼窩壁が骨折し、眼窩内の脂肪組織や眼を動かす筋肉などがはみ出し、眼球を支えられなくなって眼球が下がってしまう症状を指します。

また、頬骨(ほおぼね)の骨折によっても同様の状況を引き起こす場合があります。

見た目を復元しなければならないのはもちろんですが、放置しておくとモノが二重に見えるようになり、ときには吐き気をもよおすなどの障害に見舞われますので、いずれにしても早期の手術が必要になります。

眼球陥凹という名は、[後天性眼瞼下垂]の症状「ホルネル(Horner) 症候群」でも登場しています。

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眼瞼下垂が主な3つの主徴候に挙げられるホルネル症候群ですが、眼球陥凹もその一つとなっていて両者は密接に関連します。

眼球陥凹は、症状を改善する手術を行った後、長期の経過観察を行った調査において陥凹の度合いが高まる再陥凹の症例が多数報告されています。

再陥凹を見越した手術なども行なわれていますが、この方法には注意が必要となります。

眼球陥凹は、眼瞼下垂と似た症状をもつ「偽眼瞼下垂(ぎがんけんかすい)」に属します。

これについては、こちらの記事で説明していますが、実は眼球陥凹にも「偽眼球陥凹」という疾病があります。

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同じように、真の眼球陥凹ではなく、みかけ上の眼球陥凹をこう呼んでいます。

これは、栄養失調や加齢による変化を原因として眼窩の脂肪組織が減っていくことにより眼球の再陥凹がみられるものです。

しかし、この症状にも眼瞼下垂と似た状態が伴うことがあります。

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このブログの執筆者
髙田 尚忠
髙田 尚忠
高田眼科 院長|フラミンゴ美容クリニック/銀座Jクリニック/あさ美皮フ科 眼瞼手術担当
岡山大学医学部卒業後、郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、現在は高田眼科の院長を務めつつ、関連クリニックの名古屋ののフラミンゴ眼瞼・美容クリニック、銀座のJ clinic、亀戸のあさ美皮フ科においても、眼瞼下垂手術を中心に多くの年間2000件以上の手術を行っています。「見え方(視機能)」と「日常の快適さ」を回復することを第一に、診察では原因(加齢・コンタクト・体質・既往手術など)を丁寧に整理し、必要な治療を分かりやすく説明すること心がけています。 このブログでは、眼瞼下垂の症状、治療選択、術後経過で不安になりやすいポイントなどを、専門医の立場からできるだけ具体的に発信しています。
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