眼瞼下垂の基礎知識

眼窩脂肪ヘルニア切除術

Dr.髙田

可能な限り出血を少なくするということを追及し、眼瞼下垂症手術を行っております。

そのことで培ったテクニックは、様々な、眼瞼、眼窩手術で応用が利きます。

今回、アップさせて頂く症例は、眼窩脂肪ヘルニアです。

ヘルニアというのは、本来あるべき場所から、臓器や脂肪などがズレてしまうことで、眼窩脂肪ヘルニアは、眼球の後方にある脂肪が、前方にズレてしまい、ハミ出てしまう状態です。

この状態になると、閉瞼に負担がかかり、キチンと目が閉じないので、部分的に乾性角結膜炎を引き起こし、ゴロ付くなどの異物感をきたします。

また、外見的にも、非常に気になるものです。

治療は、単純に脂肪を除去するのですが、結膜は、意外に出血しやすく、ぞんざいに扱うと傷が瘢痕化し、異物感の後遺症が残ります。

点眼麻酔を行い、少量の局所麻酔薬を注射し、開瞼器を装着し、縫合しやすいように(切開線が判りやすくするように)、デザイン線を約7mmの長さで引きます。

そして、高周波メスにて、切開を行います。

ここで、金属メスを使用すると確実に出血が起こり、止まらなくなります。

また、脂肪を切除するにしても、キチンと血管を処理することが非常に大事になります。

ヘルニアを起こしている、脂肪をしっかり除去した後に、吸収糸にて、傷口をキチンと縫合し、手術は終了となります。

このように、手術直後から、非常に綺麗な状態です。

今回における出血は、微量で、ほとんど、ありません。

- 【眼瞼下垂】延べ2万眼瞼以上の手術経験 -
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