眼瞼下垂症の術後の仕上がりを左右する要素として、8割程度は術者の手術内容によるもので、意外にも、2割程度は、術後の管理によるものです。
術後の管理が悪ければ、せっかくの良い内容の手術も、結果として台無しになってしまうわけです。
高田眼科(ひとみ眼科)では、非常に多くの眼瞼下垂症手術を手がけてきましたが、患者様のキャラクターにより、手術結果が変わることを経験します。
それは、神経質過ぎてもいけませんし、雑過ぎてもいけません。
推奨される術後の管理をキッチリ行えるタイプの方が一番結果が良いように思います。
例えば、神経質すぎる方は、仕上がりにこだわりを持ち過ぎて、術後、ことあることに手鏡を持って、傷を眺め、押さえてみたり、引っ張ってみたりと繰り返し、せっかくの手術が崩れさせ台無しにされてしまうパターンもあります。
雑な方は、論外だと思いますが、軟膏を塗らない、傷口をすぐに濡らしてみたり、傷口の上を化粧してみたり、コンタクトを許可を得ずに使用してみたり・・・枚挙に遑がありません。
大事なことは、傷口に悪そうなことは絶対に行わない。気になることは、主治医に問い合わせて、確認されると良いと思います。
術後の管理を大事にしてる外科医ほど、術後の診察を頻繁に行っていると言えます。
やりっぱなしにせず、しっかりと術後の管理を行うことは、眼瞼下垂症手術に限らず、どんな手術でも術後管理は、非常に大事なことです。
高田眼科(ひとみ眼科)では、手術翌日、手術1週間後、手術2週間後(抜糸)、手術1ヶ月後、手術2ヶ月後、手術3ヶ月後と細かく診察を行うこととしております。
手術の経過において、ご本人が感じられることは、日々変化していきます。そして、疑問も含め、要望も出てきます。
そのことに対して、キチンとお答えしながら、術後の管理に注力をすることが大事で、それらを含めて、患者さん一人一人に向き合っていくからこそ最高の眼瞼下垂症手術だと考えております。
高田眼科(ひとみ眼科)からすれば、多くの眼瞼下垂症手術を受けてくださった患者様の1人です。
患者様からすれば、人生で経験をしたことのない眼瞼下垂症手術を受けた状態です。
そのことを常に考えながら、対応をするつもりで、最近は、術後の対応に力を入れております。
県外の方の場合、先ず、手術の翌日に傷口の確認をすることは、必ず、診させていただいております。
つまり、県外の方でも手術の翌日、ガーゼを外して、傷口の状態の確認が必須となります。
したがって、宿泊は、基本的に一泊が必要と考えております。
その後は、2週間後の抜糸、そして、1〜2ヶ月後の経過の診察を一度必ずお願いしております。
通院可能な方の場合には、先に述べたように細かく診察をさせて頂き、アフターフォローをお願いしております。
やはり、細やかに診察・確認を行った方が経過が良いですので、ご理解くださると幸いです。