眼瞼下垂の基礎知識

経口による蛍光造影眼底検査

Dr.髙田

本日は、眼科領域における当院の新しい試みについてです。

当院は、眼科を標榜しておりますので、眼瞼下垂症などの眼瞼疾患に限らず、眼科疾患全般を診断、治療を行っております。

その中で眼底疾患は、視力に左右されるような重症疾患があり、それを鑑別するための検査は非常に重要です。

当院の場合、無散瞳眼底カメラに加えて、最新の眼底検査機器である、網膜三次元解析(OCT)、そして、超広範囲レーザー走査眼底カメラ(オプトス)などを順次導入し、設備をアップデートしています。

ちなみに、オプトスは、浜松において、病院、診療所を含め、まだ、数台しか稼動しておりません。

この度、さらに進化し続けるために、今までは提携病院に全て委託しておりました、蛍光造影眼底検査を始めるために、新しい眼底カメラを導入することを予定しております。

造影眼底検査は、造影剤を血管内に注入し、眼底を撮影する検査です。

主に、糖尿病網膜症の進行評価、中心性しょう液性網膜症、加齢性黄斑変性症、眼底出血などの診断のために行われております。

しかしながら、20万分の1とも言われるぐらいですが、造影剤に対しての重篤なアレルギー症状(ショック症状)を起こす場合もあり、注意の必要な検査であります。

生死に触れることの少ない眼科医にとって、特に緊張を要する検査でもあります。

そこで、当院では、静脈注射ではなく、経口(内服)による造影眼底検査を始めることを計画し、ただいま、最新の眼底カメラを試験導入しております。

経口で行う理由としては、静脈注射と違い、アレルギー症状を起こすリスクが内服の方が圧倒的に少ないと考えられることから、より安全に、そして手軽に行うことができます。

これは、緊急時に他科の助けを借りることができない診療所にとって、大変メリットがあると考えます。

診断の精度も、一部の黄斑変性症を除けば、十分、静脈注射による造影検査と遜色ないと考えております。

写真は初期の糖尿病網膜症の経口蛍光造影眼底検査の結果です。

糖尿病により、所々に僅かに眼底出血を起こしており、通常の検査では、見逃してしまうような僅かな変化も鋭敏に検査することができます。

当院の運営方針として、「変わり続けることを挑戦し続け、その結果、改善し続ける!!それが、進化し続けること」です。

今後とも、変わり続ける当院をよろしくお願い致します。

- 【眼瞼下垂】延べ2万眼瞼以上の手術経験 -
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