眼瞼下垂症手術こぼれ話:”二重まぶた”の作り方のポイント

2026年1月20日 修正・更新
眼瞼下垂症手術こぼれ話:「“二重まぶた”の作り方」のポイント
保険診療での眼瞼下垂症手術について、患者様からよくいただくご質問のひとつに、

「手術後の二重まぶたは、どんな感じになりますか?」
というものがあります。
確かに、もっともな質問なのですが、まず大切なのは、保険診療として行う眼瞼下垂症手術の目的は、“二重を作ること”ではなく、“まぶたの開きを改善し、視野や眼精疲労などの視機能障害を回復させること”であるという点です。
当院では、保険診療での眼瞼下垂症手術を考える場合には、この「機能回復」という本来の目的を最も重視しています。
そのうえで、その過程においてできる限り自然な見た目になるよう配慮するという意味での審美的な側面にも、十分に注意を払っています。
「二重を作る手術」と「下垂を治す手術」は別物です
近年、「眼瞼下垂症手術=二重を作る手術」というイメージを持たれている方も少なくありません。しかし、この2つは本質的に異なるものです。
美容外科で行われる二重手術は、
- 二重の幅をどうするか
- 目元の印象をどう変えるか
- かわいく見せたいのか、シャープに見せたいのか
といった見た目の変化そのものを主目的とした手術です。
一方、保険診療の眼瞼下垂症手術は、あくまで機能回復が主目的です。視野の改善、目の開けやすさの回復、眼精疲労の軽減など、日常生活の質に直結する医学的に重要な治療です。
そのため、当院では、美容手術で眼瞼下垂症手術を行う場合には、「二重の形を積極的にデザインする」という考え方ではありますが、保険診療で眼瞼下垂症手術をお受けする場合には、必要な機能回復に集中するという姿勢で手術を行っています。
なぜ、下垂を治すと二重が変わるのか
通常、眼瞼下垂症を治すと、まぶたはしっかりと上がるようになります。すると、多くの方で、二重の食い込みが強くなったり、皮膚の被りが出て、奥二重寄りになったりする傾向が見られます。
これは、決して失敗ではありません。生理的に自然な変化です。
以前のブログでも触れましたが、これはゴルフに例えると、強い横風の中でボールの行き先を正確に合わせるようなものです。まぶたを上げるという「機能的な操作」を優先すればするほど、二重の見え方には影響が出ます。
つまり、
- 眼瞼下垂をしっかり治すこと
- 二重の形を自由自在に作り込むこと
この2つを同時に完璧に満たすことは、本質的に難しいのです。
保険診療における「審美的配慮」とは
当院が考える、保険診療における審美的配慮とは、
- 大きく変えること
- 印象を作り変えること
- デザイン性を強く出すこと
ではありません。
むしろ、
- 余計な変化を加えない
- 不自然さを生まない
- ばらつきを最小限に抑える
- 修正が困難になるような操作を避ける
といった、**“引き算の美学”**に基づくものです。
「変えなくていいものは、変えない」
これこそが、当院が考える保険診療における本当の意味での審美的配慮です。

当院の眼瞼下垂症手術は、自由診療での手術であれば、審美的な配慮を伴った美容手術として眼瞼下垂症手術を行っております。
眼瞼下垂手術後の二重の状態が人により変化する理由
眼瞼下垂症手術では、意図的に二重を作り込む、作り込まないのに関係なく、以下の要素によって二重などの結果は左右されます。
① まぶたの厚み
眼輪筋や脂肪のボリュームは、人それぞれ異なります。厚みが強いと二重は出にくく、薄いと出やすくなります。
② 皮膚の余り具合
皮膚のたるみが強い場合、二重のラインが埋もれやすくなります。逆に、過剰に切除すると、修正が困難になるリスクが高まります。
③ 傷の治り方(瘢痕)
傷の治り方は個人差が大きく、これも二重の見え方に影響します。
保険診療での眼瞼下垂症手術の場合、これらはすべて、美容目的で操作するものではなく、機能回復の過程で自然に影響を受ける要素です。
ここで言う「二重まぶたの作り方のポイント」とは、
どう積極的に作るか、ではなく、どう不必要に壊さないか
という意味なのです。
なぜ、保険診療での眼瞼下垂症手術において「引き算の手術」が重要なのか
変化を大きくしようとすればするほど、
- 皮膚を切り
- 脂肪を取り
- 組織を操作し
と、手術はどんどん“足し算”になっていきます。
しかし、操作が増えるほど、
- 腫れ
- 瘢痕
- 左右差
- 予測不能な変化
のリスクは確実に高まります。
保険診療の眼瞼下垂症手術は、機能回復という一点に集中できるからこそ、余計な操作を排除できるという大きなメリットがあります。
これが、当院が、保険診療での眼瞼下垂手術を「引き算の手術」と呼んでいる理由です。
保険診療は「劣化版」ではありません
保険診療の眼瞼下垂症手術は、美容手術の簡易版でも、妥協版でもありません。
むしろ、
- 医学的に本質的な問題に集中し
- 不要な操作を排除し
- リスクを最小限に抑え
- 安定した結果を得る
という点で、極めて合理的で優れた治療です。

自身の顔に対するイメージ、好みは、人それぞれです。
眼瞼下垂症手術は、顔の手術であるため、手術により顔の見た目は変化します。
その変化に対して、たとえ、周囲の人が良いと思っても、好まれない場合があるという事実があります。
そのため、当院では、元の状態からの変化を出来るだけ崩さないようにする、つまりは、出来るだけ、手術操作を加えないようにすることが、保険診療における審美的な配慮だと考えております。
最後に
このブログのタイトルにある「“二重まぶた”の作り方」という言葉は、
「どうやって理想の二重をデザインするか」 という意味ではありません。
- どうすれば不自然に壊さずに済むのか
- どうすれば余計な変化を起こさずに済むのか
- どうすれば安定した結果になるのか
こうした視点こそが、保険診療における“二重まぶたの作り方”の本質だと、当院は考えています。
「大きく変えること」が、必ずしも「良い治療」ではありません。
必要なことだけを、必要な分だけ行う。
それこそが、保険診療としての眼瞼下垂症手術の価値であり、本当の意味での審美的配慮だと考えています。
目に関する悩みで困ったら、まずは専門医に相談してみてください。
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