眼瞼下垂症こぼれ話(最新最上機種の高周波メスを導入しました。)
こだわり中華の料理人である友人と、技術について話をすることがあります。
その友人は、自分の料理は、伝統を伝承として捉えるのではなく、本当の伝統を作っていきたいと言ってます。
伝承とは、教えのままに技術を継承することであり、伝統とは、革新を絶え間なく続けることですが、私も、職種こそ異なりますが、お互い、自分の技術を磨くことに余念のないので、通ずるものがあります。
当院は、常に、進化を重ねつづけることをテーマとして、日々診察に取り組んでおります。
当然、師匠の二木 裕 先生の教えに従って、手術を行っておりますが、そこに自分なりのアレンジや日々の経験に基づいた改善を尽くしております。
特に、医療は、機器の進化が著しいですので、新しい器械が登場すれば、それを導入していくことが重要です。
例えば、当院の眼瞼下垂症の要は、高周波メスの使用にあります。
開院当時は、サージトロンEMC という機械を使用しておりました。
そうして、一昨年にサージトロンdual EMCが発売されましたので、導入しました。
以前のサージトロンよりも、切れ味もよく、止血効果も高く、傷跡も非常に綺麗なりましたので、当院では、dual EMCをメインの機械にし、バックアップとして、サージトロンを常備しておりました。
この度、さらに、新しいサージトロンPellevé S5 が発売されましたので、新しい高周波メスとして採用いたしました。
(今後は、dual EMCをバックアップとしておき、突然のトラブルに備えることといたします。)
高周波メスは、普通の電気メスやCO2レーザーとは違い、電波で組織を凝固、切断する装置です。
最新機種は、電波をより細かく制御することで、切れ味の向上、止血効果の向上、そして、組織に対する負担を減らすことができるようになりました。
最新の機械を導入することで、より高度な眼瞼下垂症手術が実現できるのであれば、
迷うことなく、導入するのは当然です。
より最良の眼瞼下垂症手術を目指して、研鑽を積んで生きたいと思います。