眼瞼下垂の基礎知識

眼瞼下垂症こぼれ話(眼瞼下垂症術後のアイシングについて)

Dr.髙田

お陰様で、今年も当院での手術件数が去年よりも多くなっております。

最近では、周囲の先生からのご紹介をより多く頂くようになり、また、自分が得意とする他院の修正手術の件数も多くなったのが大きいと思っております。

これまでの私の眼瞼下垂症手術の件数実績は、軽く2500件を超えております。

また、先月の5月の手術件数は、なんと60件でした。

これだけの件数を手掛けてきましたが、眼瞼下垂症手術は簡単なものではない!!という思いは変わりません。

それは、自分の師である 二木 裕(にき ゆたか)先生の教えでもあります。

日々の手術を行う際、私が気をつけていること・・・それは、手術時間を出来るだけ短くすることです。

しかしながら、手を抜くということではなく、無駄をなくすことなのです。

つまり、無駄な出血を減らし、筋肉や脂肪の切除スピードと切除量の決定スピード、縫合の迅速化・・・・など。

ちなみに、手術中に、私は考えておりません。まさに、手が勝手に動きます。俯瞰(ふかん)した状態です。

手術時間の短縮は、術後のダウンタイムを減らします。

手術時間の短さのメリットについては、こちらの記事をご覧ください。

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最速の眼瞼下垂症手術(両眼:30分)はダウンタイムも少ない。
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加えて、当院では、術後のアイシングについては強くお勧めしております。

術後の反応=炎症反応=炎症(の化学)反応です。

化学反応は、冷やすと反応は鈍くなります。逆に、温めると促進されます。

それは、血流も同じですが、冷やすと鈍り温めると多くなりますが、血流が大きいと炎症は激しくなる傾向があります。

ですので、術後に極端なアイシングをする施設があります。

入院し、手術当日は一晩中、徹夜で傷を冷やすようなことをしているような施設もあります。

私自身、極端なアイシングは、逆に精神的にもストレス、傷に対する物理的にもストレスが強いと考えておりますが、適度なアイシング(冷却)は必要です。

専用のアイスマスクを使用することで、負担なく効率よく相当にダウンタイムを短くすることが期待できます。

冷蔵庫によくある保冷剤で、両眼同時に傷口を冷やすのは、中々に難しく、当院では、私自身開発に関わったメオアイスのご購入をお願いしております。

当院での手術後の対応は、術後当日は①テープによる圧迫、②温めないようにする(専用の眼瞼手術用アイスマスクで)、③水で濡らさないを指示させて頂いております。

加えて、避けるべきなのは内出血なのですが、それに対して一番大事なことはストレスなく安静にし、圧迫することで、相当に内出血を防ぐことができます。

当院の眼瞼下垂症手術は、手術時間は20分~30分で終ります。

その時間で、皮膚切除、眼輪筋切除、眼窩脂肪切除、ROOF切除、挙筋腱膜の前転、皮膚縫合を行います。

時間が短いということは、少ない出血で、追加の麻酔も最小で、手術操作による損傷も最小・・・

結果、少ない侵襲となり、腫れが最小となると考えております。

そのためには、最新の機材、しかも、自分の手術に合うようにカスタマイズすること、手術操作の最適化・・・など妥協しておりませんし、さらに、より良い手術を目指して研鑽を積んでいきたいと思います。

これからも眼瞼下垂症手術専門の当院をよろしくお願い致します。

- 【眼瞼下垂】延べ2万眼瞼以上の手術経験 -
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