高田院長の眼瞼下垂症ブログ

サージトロンを使用した結膜弛緩症治療@浜松の高田眼科

眼が乾く、眼がゴロゴロ、かすむ・・・・こういった症状で一番に疑われるのが、ドライアイです。
日常の眼科診療において、ドライアイというのを扱う際に、小生は、ドライアイ症状なのか?ドライアイという病名なのか?を分けて考えるようにしております。

つまり、ドライアイ症状を示す疾患は、たくさん存在しており、例えば、アレルギー性結膜炎、角膜炎、角膜異物など・・・考えられ、
そういったドライアイ症状を呈する疾患の存在が疑われる場合は、それの治療を行い、それらの可能性が無く、
涙の分泌量が減り、また、量は十分でも涙の質が低下によって、角膜の表面の潤いが低下した状態があるのであれば、
ドライアイという診断としております。

ですので、初診において、小生がドライアイという診断を下すことは、本当に稀であります。
小生が思うドライアイという疾患は、主に点眼による対処療法しかなく、治療が長期に及び、なかなか完治させることが難しい疾患だと考えます。

涙液の量の減少に対しては、人工涙液、ヒアルロン酸の点眼を行い、点眼治療以外には、涙点プラグという治療を行います。また、涙液の質の低下に対しては、ムチン層改善薬、ステロイド点眼、アレルギー点眼などを行うことなります。

それ以外に、ドライアイの原因として、重要なのが涙液の動態異常があります。
まばたき(瞬目)により、涙液は、眼表面全体に行き渡り、潤いを保つのですが、そこに物理的な異常が生じ、十分に涙が行き渡らない状況によるドライアイです。

この涙の動態異常の原因として、結膜弛緩症という疾患が最近、注目されるようになりました。

ここで、写真を提示します。

先ず、Aの写真では、下瞼の際のところに緑色のラインが見えると思います。これは、涙を緑色に染めているのですが、
綺麗に一様な線(涙液メニスカス)になっていると思います。これが正常です。
Bの写真→Cの写真→Dの写真となるに従って、白目の表面の組織(眼球結膜)が弛んでしまっているので、涙液メニスカスが乱れてしまいます。

つまり、涙液メニスカスが乱れる状態を引き起こすのが結膜弛緩症となります。
結膜弛緩症は、60歳以上の高齢者に多く見られる眼球の老化現象の一つです。
瞬目において、眼を閉じた瞬間、眼球は上に向き、眼を開いた瞬間、元の位置に戻ります。(これをBell現象といいます。)

人は、一日に15000回以上、それを繰り返しています。上を向いた瞬間、結膜は伸ばされ、それが蓄積することにより結膜が伸びていくのです。

結膜弛緩症によるドライアイは、薬物治療が難しく、治すには外科的手術が必要となります。

伸びて弛緩した結膜を、三日月に切除して縫合することを行うやり方と 白目から結膜が剥がれている場合もあるので、土台である白目に糸で縫い付けるやり方などがございます。

さらに、結膜を焼き縮めるやり方(焼灼法)というのもあり、非常に簡単に行うことができます。

当院としては、それぞれの方法にメリット、デメリットがあり、ご相談に応じて、それぞれ行うことが出来ますが、特にお勧めなのが、サージトロンを使用した焼灼法です。

局所麻酔を行い、緩んだ結膜をピンセットで摘み、サージトロンで焼き縮める形です。
15分程度の施術で終わり、術後、暫く、点眼をするだけとなります。

長年、ドライアイで悩まされており、点眼が長期に及んでいるような方は、一度、高田眼科を受診されて見られたら如何でしょうか??

静岡県にお越しの方は「高田眼科」
愛知県にお越しの方は「ひとみ眼科」