眼瞼下垂の基礎知識

眼瞼下垂こぼれ話(片眼手術へのこだわり)

Dr.髙田

いつも、当ブログを見て頂き、有り難うございます。

今回は、片眼手術について、お話を致します。

当院では、両眼の場合でも、基本的に1~2週間の間隔を空けて、片眼ずつ、日を分けて手術を行っております。

世の中、両眼を同日に手術を行う施設は、多くあると思いますが・・・

眼瞼下垂症の手術を受けると、傷が腫れ、内出血がほっぺたまで伝わって、術後、暫く外も歩けず、買い物にも行けなかったと聞くことがありました。

当院でも両眼手術は、もちろん、行っておりますが、自分の経験上、あまりお勧めは致しておりません。

当院では、県外の方、時間がない方などで、強くご本人が希望される場合に両眼同時手術を行っております。

眼瞼下垂症の術後は、基本的に、大体、一週間で傷は落ち着いてきますので、落ち着いた頃合、つまり、1~2週間の間隔を空けて、反対側の眼の手術を行っております。

片眼手術なら、

  1. 眼帯で、ある程度、落ち着くまで傷を隠せるので、傷口を他人に見せることを防ぐことができます。
  2. 局所麻酔で行いますので、局所麻酔は一時間で切れます。
    よって、術中の痛みに繋がります。
    両眼だと手術時間の関係上、麻酔が切れやすいので、麻酔の追加を行うこととなり、追加の麻酔により、左右差が生まれやすいと考えております。
  3. 保険診療における眼瞼下垂症手術は、民間保険の手術給付を受けることができます。(詳しくは、加入されている保険会社に確認が必要ですが・・・)
    両眼同時だと・・・一件分の給付を受けることができますが・・・
    片眼で2日にわけると・・・・2件分の給付を受けることができます。

三つの理由で、当院では、片眼手術をこだわって行っております。

- 【眼瞼下垂】延べ2万眼瞼以上の手術経験 -
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