高田院長の眼瞼下垂症ブログ
眼瞼下垂手術のこぼれ話(眼瞼挙筋前転法における前転とは・・・)@浜松の高田眼科
2021/04/02 記事内容を更新しました。
日が経つのが早いもので、一月が終わりました。
最近は、お陰様で、非常に多くの眼瞼下垂症手術をこなしております。
沢山の手術をこなしていく中で、
小生は、時々、修行時代のノートに目を通すことを心がけています。
手術に教科書はありますが、教材は残念ながら患者様なのです。
もちろん、失敗は許されません。一つ一つ、手術をこなしながら、過去を振り返って、改善点を探していくことが大事です。
眼瞼下垂症手術は、大御所である、恩師の二木 裕先生に教わっているので、工夫をすることはあっても基本は守るのが大事です。
修行時代のノートには、今は亡き、恩師の二木先生が 手術中にくださった解説やアドバイス、小生の質問に対する答えをぎっしり書き込んであります。
そうすると、そのときには、真意が解らなかったけれども、今振り返ると・・・・なるほど!!と思うことが沢山あります。
さて、本題に移りますが、眼瞼挙筋前転法という手術の形式を行っているのですが・・・・ よく患者さんから質問を頂く、前転法について、その修行時代のノートから抜粋してみます。
ちなみに、マット体操の前転というのがありますが、その前転と同じです。
先ず、手術中の前転前の写真です。
まったく、出血をしておらず、かといって、電気メスで焦げ焦げになるほど焼いているわけでもありません。非常に綺麗な写真だと思っています。自分のほうが綺麗だという先生がいらっしゃったら、すいません。
(修行時代とは、引っ張り方が変わっているのが判りますが、
手術ノートと比べてみても、手術の術野は、二木先生の教えのとおり、出来ています。)
また、出血がないので、非常に見やすいと思います。
前転についてですが、これから、糸をかけて、ズボンの裾上げのように、たくしあげます。
とりあえず、三箇所を糸で留めております。
この糸は、心臓の血管外科で使用されているものなので、免疫反応は起こりにくいです。
(団子結びなので、大きなものでもありません。)
このように、マット運動の前転のように折りたたむようにして、縫うのが前転法となります。
少し、イメージが湧くのではないでしょうか??
なぜ、折りたたむと上がるのかは、また、別の機会に・・・。
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