高田院長の眼瞼下垂症ブログ

眼瞼下垂症手術で左右差の失敗がないようにするために、高田眼科がこだわってること。

2021.4.8 記事内容を更新

眼瞼下垂症の左右差の失敗を防ぐ工夫のタイトル画像

 眼瞼下垂症手術を検討されている方にとって、歌手の和田アキ子さんの手術結果があまりにも不出来な状態だったことは非常にインパクトがあった事件でした。

和田アキ子さんの左右差があり、しかも、三角目・・・テントになっている姿を見て、ほとんどの方が眼瞼下垂症手術の怖さを知ったと思います。

和田アキ子さんのような有名な芸能人の執刀医となると、相当な腕のドクターが担当されたはずだと普通思われるはずですから、余計に眼瞼下垂症手術についてのマイナスイメージが増幅されたと思います。

もちろん、和田アキ子さんの眼瞼下垂手術は、高田眼科(ひとみ眼科)での手術ではありません。

もし、わたしだったら・・・もっともっと、眼瞼下垂症手術は良いものだと世の中の人に知って頂ける機会になったと思ってはいますが、当然、眼瞼下垂症は難しいものですので、絶対はありません。

和田アキ子さん ご本人も、後日、手術が失敗だったと仰っており、実際に、他の病院で修正手術を受けられたようで、かなりマシになったと思います。

結局、眼瞼下垂症が難しいのは、機能的な要素と審美的な要素の両方がきちんとしたものでないといけないからです。

機能的な要素には、瞼の開け閉めがしっかりできることであり、目を開いている時、目を閉じている時、そして、開け閉めの動作の中の動きの滑らかさまでがあると思います。

細かく言えば、術後ドライアイ、術後眼瞼痙攣(眼瞼けいれん)なども、その要素に含まれていると思います。

そして、審美的な要素しては、瞼のアーチの形、睫毛の向き、二重の幅や形、そして、目が二つあるという意味での左右差の有無があるかと思います。

今回は、この左右差について、スポットを当てて、高田眼科(ひとみ眼科)のこだわりについてお話をしてみたいと思います。

目次

①デザインの線についてこだわる

眼瞼下垂症の手術デザインについてのタイトル画像

 手術において、切開線を決めるデザイン線は、手術における設計図みたいなものです。

如何に、正確に、左右対称に描くか? 非常に重要なものとなります。

つまり、最初に決めるデザインで、二重の幅、末広型or平行型の二重、術後の皮膚の弛みなどが決まってくるわけです。

実は、高田眼科(ひとみ眼科)では、一般の形成外科医が使用しているスキンペン(医療用マーカー)を使いません。

なぜなら、スキンペンの線が太すぎて、使い物にならないと考えております。

太い線で書けば、当然、切開線がブレる、つまりは、大事なデザインがブレるのは、至極当たり前のことだと思います。

代わりに、高田眼科(ひとみ眼科)では、自分で加工した木の軸を尖らせたもので、ピオクタニン溶液(紫色の染料)を使って、極細の線を引いております。

極細の線でのデザインでこそ、綺麗な仕上がりの第一歩だと思っております。

②麻酔についてこだわる

麻酔量を正確に測る写真

麻酔の量についてこだわる

 高田眼科(ひとみ眼科)では、使用する麻酔の量は厳密に管理しております。

麻酔には、痛みを取る作用と、筋肉を麻痺させる作用があります。眼瞼下垂症において、極力、筋肉を麻痺させずに、痛みだけとる麻酔が必要となり、最小限の麻酔で済むように絞って使います。

加えて、左右同時に行う際には、麻酔の効き具合を左右とも同じにしないといけません。

デザイン確定の前に、追加の麻酔を行うことがないようにしております。

手術結果の良くない医師の手術は、手術時間が長くなりすぎて、追加の麻酔を行わざる得ません。

そうすることで、デザインが崩れるからです。

麻酔は、基本的に40分を過ぎると、切れてきます。

したがって、眼瞼下垂症手術の手術時間が40分を超える場合、失敗するリスクが格段に上がっていくとお考えいただいて差し支えありません。

高田眼科(ひとみ眼科)に他院修正のご相談に来られる方々のほとんどが、前医の手術時間が非常に長いことが多いことからもわかります。

中には、両眼で5時間・・・7時間・・・とか仰られているケースも、実際にございます。

高田眼科(ひとみ眼科)が、両眼40分以内の手術にこだわる理由がそこにあります。

笑気麻酔にこだわる

2021年3月から、高田眼科では笑気麻酔を眼瞼下垂症手術で使用するようになりました。

高田眼科で眼瞼下垂症手術を受けられる方は、遠方から来られる方が多く、初めて訪れた病院、初めて話をするドクター、眼科スタッフ・・・そして、初めての手術・・・不安で不安で仕方がなくなるのは、しょうがないことだと思います。

笑気麻酔は、そのような不安を和らげることが出来る、高田眼科の眼瞼下垂手術の大きな武器になりました。

実は、高田眼科の隣には、NSデンタルオフィスという歯科医院があり、その院長である鈴木宏尚先生は、非常に優秀な歯科医師でもあるのですが、プライベートでも仲良くさせて頂いております。

鈴木先生との、ふとした会話の中で、施術に関する患者様の不安をどのように取り除くことが求められるのかを話していた際に・・・笑気麻酔を歯科では使うことがあるという話を聞くに及んで、眼瞼下垂症手術に使えるのではないかと考えたのがキッカケでした。

実際に使用してみると、術中の出血が非常に少なくなりました。

正確に言えば、ただでさえ少なかった術中の出血が、更に出血が少なくなったと言えます。止血に要する時間が減りますので、手術時間が短くなりました。

加えて、使用する局所麻酔の量が、さらに減りました。⇨術中の左右差が出る最大の要因を減らすことができました。

眼瞼下垂手術を受けられる方の不安を取り除くために始めた笑気麻酔でしたが、手術の結果についても、ものすごい恩恵を感じ、標準の麻酔として使うようになりました。

③最小出血にこだわる

最小出血量の眼瞼下垂症手術の写真

 こだわったデザインの線を高周波メスで正確に切開することにしております。

高田眼科(ひとみ眼科)は、敢えて、金属メスは使用しません。

金属メスは、高周波メスと同様に鋭利に切れますが、最大の難点として出血の要素があります。

出血を最小限に抑えなければ、出血により、組織のボリュームも変わり、また、血液に染まることにより、オリエンテーションが付かなくなります。(手術操作をする組織を別の組織と取り違えやすくなってしまいます。)

出血を最小限に抑えることで、左右の瞼の状態に対しての出血の影響を抑えることで、デザインの差が無くなると考えます。

④切除する組織は左右同量であることにこだわる

眼瞼下垂症手術の左右差のタイトル画像

 高田眼科(ひとみ眼科)では、切除する組織は、左右別々に置くようにして、目で確認して、分かるようにしております。

術前、目の上がり方の左右差はあっても、皮膚の余剰、瞼の厚みなどの違いには差がない人が殆どです。

したがって、術後の左右差が出さないために、同じところを切開し、同じように組織を切除する・・・当たり前のことだと思います。

⑤術中のデザイン確認にこだわる

 高田眼科(ひとみ眼科)の術中のデザイン確認は、少なくとも4回行っております。

眼瞼挙筋腱膜の前転固定を行う前に確認。そして、仮決めして、確認。微調整し、本締めして、確認。そして、皮膚縫合して確認。

途中、ご本人にも鏡を自分の手で持っていただいて、ご自身で確認することを徹底しております。

これは、全ての眼瞼下垂症手術で行っております。

ご希望されれば、お付き添いのご家族にも見ていただくこともしております。

術中に完璧に左右差なく、綺麗な仕上がりになっていれば、その後の術後の経過においてのデザインの乱れが起こることは非常に少ないと考えております。

術中の仕上がりに自信があるからこそ、腫れていない手術中の状態を見せられると考えていただいても差し支えありません。

つまり、術中にキチンとした結果が出ていることに納得していただければ、術後の経過観察でのご本人の不安解消に繋がると考えているからです。

高田眼科(ひとみ眼科)では、術中の眼瞼の高さを完璧に整えるために、高さの微細に調整が出来る独自の縫い方をしております。

すなわち、独自の縫い方があるからこそ、術中に妥協せず、納得のできる縫い方ができます。

⑥手術の早さにこだわる

スピードにこだわった眼瞼下垂症手術のタイトル画像

 どんなに上手く手術を行っても、翌日は、それなりに腫れてしまいます。

その状態を鏡で見たときに、冷静にいられるための心の拠り所になるのが、術中に確認した素晴らしい結果だと思います。

「今は腫れているけど、術中に見たような感じに良くなる」と自信が持てるからです。

逆に、長時間にわたる手術となってしまう施設だと、術中の確認の時点で、酷く腫れており、デザイン性とかもあったものではありません。

つまり、手術時間が短くなれば、術中の確認時点での腫れも少なく、その分、術中の確認時点のデザインと、最終的な傷が落ち着いた時のデザインとの違いなくなるわけです。

高田眼科(ひとみ眼科)の手術結果が良いのは、単純に手術が早いからです。

⑦顕微鏡、カメラでの確認にこだわる

眼瞼下垂症用カメラの画像

 手術中にデザインをするわけですが、いろんな手段での確認方法を行っております。

まずは、顕微鏡を通して、角膜(黒目)に対する瞼の被り方の違いに注目をし、左右差がないことを確認した上で、患者様ご本人に手鏡をお持ち頂いた上での確認も非常に重要です。

麻酔をしていると、感覚が麻痺している状態ですので、鏡を見ずに開瞼の状態を確認しても、実は不十分なことが多いからです。

手鏡を使って、しっかり確認してこそ、誤差の少ない眼瞼下垂手術となります。

加えて、当院では、専用のカメラで、手術途中にも写真を撮って、確認をするようにもしております。

このように、多角的な方法で、確認することが非常に重要になります。

⑧まとめ

まとめの画像

 高田眼科(ひとみ眼科)では、経験症例数が軽く1万件を超えており、豊富な手術経験を骨格になっております。

これだけの数をこなしてきたということは、正直に言えば、残念ながら上手くいかなかった症例も経験しているということになります。

しかしながら、上手くいかなかったことの中に、成功のエッセンスが隠されていると考えているわけで、同じようなことが2度と無いように、工夫を重ねてきております。

結果としては、当院では、他院修正手術を多く手掛けております。

修正手術の場合、前の術者による手術内容の差が多いので、結果として、瞼の状態の差が大きくなり、難易度が症例ごとに大きく変わり、その状態により、手術内容に色々とアレンジや工夫を重ねていかねければなりません

結果、瞼の治療に伴って出来ているだろう瘢痕組織の問題などが大きいと考えられますので、非常に高度な手術技術が必要とされるため、術後のトラブルのリスクが高いと言えます。

それでも、当院は、悩みに悩み抜いて、当院を選んでくださった方のために、他院修正と聞いただけで通常はお断りする医療機関が多いと思いますが、かなりの割合でレスキュー出来ていると思います。

手術に対して、束(たば)で見るのではなく、一人一人の瞼の状態をみながら、真摯に対応することが非常に重要だと考えております。

そのために、出来ることを一つ一つずつ積み上げて、最高に喜んでいただけるような手術をご提供できるように努力し続けていおります。

この記事でも書き切れない工夫も多々ございます。

そういった工夫の分かりやすい結果が、TKD切開法だったり、ファシアリリース法だったりいたします。

とうぞ、高田眼科(ひとみ眼科)をよろしくお願いいたします

最後に、眼瞼下垂症の術後トラブルについては、下記のブログ記事で詳しく解説させていただいております。

ぜひ、参照してみてください。

当日眼瞼下垂症手術

眼瞼下垂手術後のトラブルで失敗・後悔しないために、「必ず!!」知っておくべきこと

自然な瞼(まぶた)を求めて眼瞼下垂手術を受けたにもかかわらず、予想していない状態に当惑される患者様は多いと思います。眼瞼下垂症専門として、多くの症例を執刀してきた経験に基づいた眼瞼下垂症手術後のトラブル項目を網羅して説明させていただいた記事となります。

執筆した医師

高田眼科 院長 |ひとみ眼科 眼瞼手術担当医師
高田 尚忠(たかだ なおただ)
所属学会:日本眼科学会、日本形成外科学会、日本眼形成再建外科学会
岡山大学医学部卒業後、横浜形成外科の二木 裕 先生を師事。 郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、 現在は高田眼科の院長を務める。 眼科医と形成外科医の知識と、これまでの豊富な眼瞼手術の術者としての経験をもとに、年間1000件超える眼瞼下垂症手術を手がけております。

執筆した医師
高田 尚忠

高田眼科 院長
ひとみ眼科 眼瞼手術顧問
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