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眼瞼下垂症の意外に盲点になる症状:睡眠障害

眼瞼下垂症の意外に盲点になる症状:睡眠障害

メラトニンとセロトニンの分泌の図 日本においては約5人に1人が、不眠の症状で悩んでいるとされています。

不眠症は、小児期や青年期にはまれですが、20~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。

不眠症の原因には、心理的な要因、身体的な要因、薬理的な要因、環境的な要因など、さまざまなものがあります。

意外なことに思われるかもしれませんが、眼瞼下垂症は、睡眠障害の原因となり得ると言えます。

それは、光によって、覚醒ホルモンであるセロトニンと睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌がコントロールされているからです。

人は、目に光をしっかり浴びることで、脳を覚醒させることが出来ます。

それは、光刺激により、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌がリセットされ、覚醒ホルモンであるセロトニンが分泌されるからです。

睡眠障害の治療として、起床時に、しっかりと光を浴びることを推奨されているのは、このホルモンサイクルに対してプラスに働くと考えられているからです(高照度光照射療法)。

つまり、眼瞼下垂症になると、常に、瞳孔に瞼が被さってる状態になるため、光が網膜に十分届かなくなり、メラトニン分泌優位な状態になります。

メラトニンが分泌されると体温が低下し、人間は睡眠の体制に入り、眠くなります。

眼瞼下垂症になると、睡眠障害がひどくなり、仕事や勉強などの集中力の低下などに繋がります。

夜の長距離の運転、深夜の受験勉強の際、眠気を覚まそうと、瞼を擦って、目を見開くようなことをしたことはありませんか??

人は瞼をしっかりと見開くことで、覚醒状態を維持しやすくなることを本能的にわかっているからです。

眼瞼下垂症を治療することで、睡眠障害が治り、1日の活動性が上がるということは、特段、当たり前のことだと考えます。

眼瞼下垂症とアルツハイマー病との関連を考える考え方もありますが、アルツハイマー病の原因はハッキリと解明されているわけではないのですが、アミロイドβというタンパク質が老廃物として脳神経細胞に蓄積することが有力視されております。

アミロイドβが脳に蓄積すると、脳神経細胞が破壊されるために、認知症になると考えられております。

そして、アミロイドβは、睡眠中に脳細胞から血液中に排泄され、肝臓で処理されるのですが、睡眠不足が続くと、アミロイドβの処理が滞り、脳細胞に蓄積しやすくなり、アルツハイマー病になりやすくなると考えられております。

したがって、眼瞼下垂を手術により改善させれば、睡眠の質が改善され、アルツハイマー病に関連する認知症の発症を減らす可能性があるのかもしれません。

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