当院のオリジナル眼瞼下垂症手術を他の眼科医師が見たら、どう感じたか?

ひとみ眼科院長 臼井英晶先生から見て思う当院の眼瞼下垂症手術について(全文改変なし)
初めまして ひとみ眼科院長の臼井英晶と申します。
今回は、私のクリニックでの眼瞼下垂症手術執刀を依頼している高田医師の眼瞼下垂症手術に関して、医師としての視点から見た特徴をご紹介したいと思います。
結論から言いますと、高田医師の眼瞼下垂症手術は出来が素晴らしく、手術後の腫れ・出血などの体への負担も非常に少ない手術です。私自身や家族などが眼瞼下垂症になった場合、是非、高田医師に手術をお願いしたいと思っています。
このような結論に至ったのは、私が実際に高田医師の執刀する手術の助手として、手術の一部始終を間近で見させて貰ったことが理由となります。
私自身、これまで眼瞼下垂症の手術をかなりの数、執刀をしてきましたし、眼科医師向けの勉強会で眼瞼下垂症手術の講演などもしたこともあり、医師として、自分の手術にそれなりに自信を持っていました。
しかし、高田医師の手術を見て、そのレベルの高さに驚きました。それ以来、眼瞼下垂症の手術を希望する患者さんには、高田医師を紹介しています。
患者様からすると、どこの先生の手術が優れているかというのはなかなか分かりづらいことが多いと思います。
でも、医師から見るとその先生の手術が上手か否かはすぐに分かるものです。
私もこれまで、眼瞼下垂症手術を勉強していく過程で、全国的に有名な医師の手術を見学したり、多くの手術動画を見てきました。
もちろんそういった医師の手術は素晴らしいのですが、高田医師の眼瞼下垂手術はそれらに引けを取らない、むしろ優っているところも多いと思える手術でした。
医師から見た高田医師の眼瞼下垂症手術の特に優れている点が2点あります。
手術が非常に丁寧である。
標準的な手術方法に加えて、完成度を高めるための独自の技術を追加している。
という2点です。それぞれについて少し詳しく書いてみます。
手術が非常に丁寧である。
手術の手技は大きく分けて、切る、剥ぐ、止血する、縫うという操作に分けられます。
高田医師の手術では、そのような操作で、高周波メスという装置と顕微鏡を用います。
高周波メスを使うことで、一般的なメスを使った手術に比べて、手術中の出血を少なくすることが出来ます。また、レーザーを用いた手術に比べて傷周囲の焦げや手術後の癒着を小さくすることが出来ます。
さらに、手術用顕微鏡を用いることで、微細な手術を可能にしています。
ちなみに、高周波メスや顕微鏡を使えば、誰でも上手に手術出来るわけではなく、適切に使いこなすには熟練が必要となります。
高田医師は手術用顕微鏡を用いて細かく止血し、高周波メスの使用も必要最小限に留めるため、手術後の腫れが驚くほど少ないです。
また、手術中の腫れも非常に小さいため、手術中に患者さんと相談しながら見た目の細かな微調整が可能となっています。
標準的な手術方法に加えて、完成度を高めるための独自の技術を追加している。
眼瞼下垂症手術には、様々な方法があるのですが、基本的にはどの方法も 「瞼を持ち上げる筋肉を縫い縮めたり、短縮する という手技」が共通の基本となっております。
医師が手術を勉強する際に用いるテキストや動画でもその共通の基本については学ぶことが出来ますし、実際に多くの医療機関で行われている眼瞼下垂症手術でも、「瞼を持ち上げる筋肉を縫い縮めたり、短縮する という手技」が行われていることが多いです。
もちろん、この方法でも「瞼を上げる」という目的を達することは出来ますが、十分に瞼が上がらなかったり、見た目が不自然になってしまうこともあります。
高田医師の眼瞼下垂手術では、基本的な手術方法に加えて、「瞼を持ち上げる筋肉とその周囲の組織を剥離したり、余分な脂肪組織(日本人は瞼の脂肪組織が多い人がよくいます)を切除する などの独自の技術」 を追加しています。
これらの技術を追加することで、標準的な手術方法だけの場合より、瞼がより簡単に上げりやすくなり、手術後の見た目も自然で美しい外観が得られやすくなります。
ちなみに、こういった、機能の改善に加えて、手術後の見た目まで十分に配慮した手術は、一般的には、美容形成外科などで自費診療として高額な費用が必要となることが多く、保険診療でここまでこだわった手術をしているところは少ないと思います。
この2点が、高田医師の眼瞼下垂症手術の特に優れている点であると感じました。
「瞼が下がる、上がりづらい」というのは非常に頻度の高い一般的な症状ですが、手術となるとどこに相談すべきか分からず躊躇されている患者さんも多い病気です。
高田医師の手術は、同じ医師からみて自信をもってお勧め出来ますので、迷われている方は一度ご相談頂くと良いのではないでしょうか。
個人的に思う当院の眼瞼下垂症手術について
当院で、今、行っている眼瞼下垂症手術は、故 二木裕先生が、ご指導してくださった内容を元に個人的に研究を重ねに重ねた上で、磨き上げた手術方法です。
TKD切開法・ファシアリリース法というのも、手術の件数を重ねるうちに、考え出した結果です。
しかしながら、個人開業医ということもあり、手術方法の詳細について、学術発表、論文発表なので表に出すことなく、日々の診療で黙々と行っているような状況です。
しかしながら、手術中の資料も、写真から動画へとコンテンツの内容が豊富になり、私自身、他の先生の手術を目にすることも増えてきました。
その上で、実際には、眼瞼下垂症手術に関して参考になると思ったことは行ってしまえば、あまりありません。
そういうことをすると・・・あー・・・なるから・・・とか・・・、止血もせず・・・・雑だな・・・・とか。
これを言うと、嫌味に聞こえるのかもしれませんが、自分の手術に対しての単純な奢りと言う意味ではありません。
というのは、実際には眼瞼下垂症手術は標準型が決まっているわけではなく、個々の医師が各々で行っているような状態だからです。
したがって、眼瞼下垂症手術は、施設ごとに内容が非常に差があり、結果としては、手術成績が大きく異なってきます。
手術の評価というのは、手術の成功率、ダウンタイムの長短、デザイン性、術後後遺症・・・様々な尺度があると思います。
しかも、手術の難易度というのは、患者様ごとによって異なっており、一概に、どの施設が優れているとも言えないのが事実です。
でも、眼瞼下垂症手術を受けていただいた方が、最大限シアワセになって頂けることが大事なことだと思います。
眼瞼下垂症手術を受けると、鬱が治ると言う効能をうたっている医療機関は多いと思いますが、逆に、手術を受けることで鬱になってしまっているケースもあります。
例えば、保険診療を主体にしているドクターの中は、結果を保証しないという約束を盾に、無茶な手術をされ、患者さんが泣き寝入りしておられたりします。
とある大学病院で、右目と左目で別々の先生が同時に競い合うような形で手術が行われれ、大きく左右差が出現してしまっていたようなケース。
一度の再手術どころか、6度も7度も再手術を繰り返され、瞼の構造を壊されてしまっているような修正に難渋するようなケース。
一方で、一部の美容外科で、非常識な手術費用を請求されているようなケースもあります。
具体的には、埋没法で両眼で60万円だったり、他院の切開の修正手術で、200万円を請求されたとか・・・
当院で診察をしていると、全国から、他院修正のご相談を頂いておりますが、耳を疑うケースもあります。
当然、私の手術が完璧だという意味ではありません。
私も神様ではありませんので、結果が全て完璧に出せるわけでもないのですが、より完璧であろうとすることです。
これは、非常に大事なポイントだと思います。
ガラパゴス的な手術の進化

私は、普段から自分なりのコダワリをもって仕事をするタイプですので、結果として、当院の眼瞼下垂症手術は、ガラパゴス的な状態になっております。
ガラパゴスというと、否定的な表現になってしまいますが、進化というのは、生き残っていくための環境への適合の結果です。
お陰様で、多くの眼瞼下垂症手術を長年、経験してきましたので、本当にバラエティに富んだ経験をしてきました。
手術を始めたばかりのころは、二木裕先生に指導された内容を忠実に行っていましたが、やはり、万能ではなく、行き詰まることが多々あり、それに対しての工夫を悩みと共に重ねていったというのが事実です。
例えば、眼瞼下垂症を得意にされているドクターが、縫合が面倒くさいとおっしゃられているようですが、実は、縫合により、二重の出方、術後の腫れ方、ダウンタイムが異なります。
確かに、単調な作業なのかもしれませんが、本当に気の抜けない作業だったりします。
個人的には、針の持ち替え方、持針器の持ち方、組織への通し方、針の軌道・・・それらを如何に早く、正確に、丁寧に縫合するか?を極めると、どんどん楽しくなります。
自分の趣味は、モータースポーツなのですが、走行タイムをリスクを感じながら、薄皮一枚ずつ削っていく作業と良く似ていて、その緊張感は、手術全般と良く似ています。
「車を運転するという ある意味、誰でもできる作業の中に、独特の感性を混ぜ込んで、自分の強み、オリジナリティを確立する」という作業を若い頃からやってきたという ベテランレーシングドライバー 加藤 寛規選手の言葉を聞いて、自分の眼瞼下垂症手術に置き換えて納得したことがあります。
そういったことの繰り返しで、眼瞼下垂症手術をドンドン進化させてきた自負があります。
そして、さらに磨いていきたいとも思ってます。
それでも、眼瞼下垂症手術に関しては、個人的には絶対的な自信をもっておりますが、現実、自分の立ち位置がどの程度なのかは?分からずじまいな状態でした。
今回、今年の4月から、愛知県愛西市に分院設立を期に、ひとみ眼科院長の 臼井 英晶(うすい ひであき)先生が助手として入ってくださるようになり、自分の手術を眼瞼下垂症手術を行ってこられた同業者に見ていただく機会が増えました。
それまでは、当院の眼瞼下垂症手術を同業者に見せることのなかったのが実際でした。
そして、臼井先生から、当院の眼瞼下垂症手術についての大変有難い感想をいただけましたので、今回、ご提示させていただきました。