高田院長の眼瞼下垂症ブログ

眼瞼下垂症こぼれ話(当院での吊り上げ術)

当院の眼瞼下垂症手術は、通常、眼瞼挙筋前転法を第一選択として行っております。
この手術は、ミューラー筋を傷つけないやり方なので、瞼のことを考えると、
瞼の筋を触る手術としては、一番負担の少ない眼瞼下垂症手術だと思います。
自分では、かなり良い成績を出せているのではないかと自負しております。
しかしながら、この手術は、眼瞼挙筋の機能が残っている場合に選択が出来ます。

では、眼瞼挙筋機能が残っていない、つまり、先天的に眼瞼挙筋が動かない場合、
また、後天的な問題により、眼瞼挙筋機能が失われた場合については、吊り上げ術という手術を選択いたします。

この手術は、オデコの筋肉、つまり、眉を引き上げる筋肉で、瞼を上げられるようにする手術です。
太ももから、腱を採取してきて、瞼の軟骨(瞼板)と 眉を皮下で繋げることが一般的なのですが、
当院では、太ももからの移植ではなく、GORE-TEXシートを使った手術を行っております。

腱の移植の場合、どうしても、時間が経つと、拘縮を起こし、引きつってしまったり、癒着したりすることがあること。また、太ももに15センチぐらいの傷が残ってしまうこと。以上の理由で、なかなか、大掛かりになる手術となるので高田眼科では採用しておりません。

GORE-TEXは、人工素材なのですが、生体適合性、抗血栓性、強靱性を持つ特性から、医療分野では、人工血管、心膜、硬膜などの代用として広く使われております。

このGORE-TEXシートをしようすることで、短時間に、安全に、しかも、局麻手術で、吊り上げ術を行うことができます。

当院での吊り上げ術は、局所麻酔下で行います。これは手術の負担が少なく安全に行うことができます。(ただし、小児については、全身麻酔が原則となりますので、麻酔科医が常駐しない当院では、お受けすることができません。)

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