高田院長の眼瞼下垂症ブログ

眼瞼下垂症手術は、片目ずつの手術、両眼同時手術のどっちが良いの??

2021.3.20 記事内容を更新しました。

最近、よくご質問があるのですが、片目ずつ、日を分けて、手術をするべきなのか?

それとも、両眼同時に手術をする方が良いのか?

この点については、高田眼科としては、圧倒的に、両眼同時手術の方をお勧めいたします。

理由としては、色々とあります。

実は、開院当時は、片目ずつ手術をお勧めし、その方向で行っていたことが多かったですが、ここ数年は、

両眼同時手術で行うようにしております。

どうして、両眼同時に行うようにしているかと言うと、単純に手術の成功率が上がるからです。

片目ずつの手術のメリットは、社会生活を続けながら、手術を行いやすいということです。

なぜなら、眼帯をしてしまえば、手術を行った状態を他人に見せなくても済むからです。

高田眼科開院当時は、このメリットを最大限考え、片眼手術をお勧めしておりました。

しかしながら、手術を終わったときの、左右差の発生を、両眼手術であるのであれば、片眼ずつの手術に比べ、さらに抑えることができます。

患者様への術前説明において、説明する例え話として、カレーという料理に例えて、ご説明しております。

カレーは、時間が経ち、煮込めば煮込むほど味が変化し、美味しくなる料理です。

二つの鍋に、スパイスからカレーを作る際に、全く同じ味にしようとすれば、同時に二つのコンロで火にかけ、クミン、ターメリック、コリアンダーなどのスパイス、その他の材料等を等分に、そして、火加減も同じにすることが1番の方法だと思います。

つまり、今日作ったカレーと同じものを1週間後に作ると、スパイスの配合やら、さらに、味の変化を考えると大変難しいものだと思いませんか?

カレーの写真

眼瞼下垂症手術も、まさに、そんな感じで、手術直後からどんどん、見た目が変化していきます。

ですので、今日、行った右目の眼瞼下垂症手術を1週間後に同じように左目におこなうことは、意外にも難しいと思います。

術者も人間ですので、毎日、少しずつ変化し、仕事の内容(手術の内容)にも揺らぎがあります。

その揺らぎをコントロールして、良い仕事へと昇華することは大事なことなのですが、

左右差をなくすことを考えると、その揺らぎが返って邪魔になります。

手術前に、術後の結果を保証することはできませんが、手術中に途中経過として、左右差が全くないことを基準に手術しております。

左右差が調整を尽くして、完全になくなったと納得するまで、微調整を行っております。

その際の微調整を手早く出来るように独自の左右差の調整方法も編み出しております。

ですので、当院の左右左のないという基準は、手術顕微鏡で見て左右差が無い状態にまで持っていきます。

術後の経過により、様々な左右差が出てくるリスクは、当然あります。

例えば、麻酔の作用により、眼瞼挙筋の筋力に左右差が出てしまう場合、術後の瘢痕癒着などにより、二重がずれてしまうことなど様々です。

しかしながら、手術中に頼るべき基準は、手術中の左右差がないことです。

ちなみに、当院の手術は、両眼で30分ほどです。

実は、そのうち、10分が傷口(創部)の縫合です。

つまり、手術を開始して、20分ほどでデザインの確認が出来ることになります。

20分しか経っていなければ、当然、手術を行った眼瞼は、腫れておらず、手術後の落ち着いた状態に近いと言えます。

確認された患者様は、「こんなにも腫れてないとは思わなかった・・・」「あっという間に終わった・・・」と言っていただけますが、

この時点で、左右差がなく、綺麗に自然に瞼が上がっていれば、手術後の状態にも期待が出来ます。

では、逆に、手術に異常に時間がかかる術者の場合には、両眼同時手術を行うメリットがありません。

むしろ、デメリットとなります。

時間がかかれば、例えば、両眼1時間以上かかるようですと、必ず、麻酔が切れてきます。

切れれば追加せざるを得ません。

麻酔を追加した分、瞼は腫れ、影響でデザインが崩れ、手術のデザインの基点が取れなくなります。

また、手術で一番血腫を作るきっかけは、麻酔の注射です。

筋肉に注射すると、結構な頻度で血管にあたり、出血を引き起こします。

血腫になると・・・大きく、創部は腫れてしまいます。中々、止血も難しくなります。

個人的には、術中の出血は仕方ないにしても、血腫、言い換えれば、内出血を引き起こすことが一番避けなければならないことです。

まとめると、手術が早いのであれば、両眼同時手術が選択として最終的に左右差がなく、納得できる確率を上げられるので、一番お勧めできますが、術後、数日は、他人に気づかれる可能性があります。

それも、腫れない手術に注力している施設で受けられれば尚更です。

もし、眼瞼下垂症の病院選びで迷われているのであれば、手術時間をベンチマークに決定されても良いと思います。

当院は、手術時間の短さについては自信があります。

当院の手術時間の短さをお知りになりたいのであれば、こちらのブログ記事「最速の眼瞼下垂症手術(両眼:30分)はダウンタイムも少ない。」をどうぞ。

執筆した医師

高田眼科 院長 |ひとみ眼科 眼瞼手術担当医師
高田 尚忠(たかだ なおただ)
所属学会:日本眼科学会、日本形成外科学会、日本眼形成再建外科学会
岡山大学医学部卒業後、横浜形成外科の二木 裕 先生を師事。 郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、 現在は高田眼科の院長を務める。 眼科医と形成外科医の知識と、これまでの豊富な眼瞼手術の術者としての経験をもとに、年間1000件超える眼瞼下垂症手術を手がけております。

執筆した医師
高田 尚忠

高田眼科 院長
ひとみ眼科 眼瞼手術顧問

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