基本の話

眼瞼下垂はなぜ肩こりや頭痛になる? メカニズムを分かりやすく説明いたします!!

※2021.2.17 記事内容の修正・更新を行いました。


◼︎眼瞼下垂は肩こりや頭痛の一因

肩こりや頭痛は、多かれ少なかれ誰しも抱える症状ですが、その程度がひどくなると、整形外科や整骨院、整体院などに通院される方もいらっしゃると思います。

ただ、そういった病院で、CTやMRIで検査を受けても原因が分からず、薬をもらっても治らないと悩まれていたり、整骨院の施術でもほとんど解消されない、という方も多いのではないでしょうか。

そんな場合、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」から肩こりや頭痛などの症状が生まれているケースも考えられます。

ただ、一部で「頭痛・肩こりの原因はすべて眼瞼下垂」と解釈されかねない説明がなされたこともあり、誤解を受けやすいテーマでもあります。

高田眼科においても、眼瞼下垂症手術の説明の際には、手術により頭痛・肩こりなどが治るというような説明はしておりません。

過度な期待を持たせて、手術を無責任に勧めることを良しとしていないからです。

確かに、眼瞼下垂症手術を受けられた方の多くで、肩こり・頭痛が改善したということは、日常茶飯事ですが・・・・

眼瞼下垂は、あくまで ”肩こりや頭痛の原因の一つ” という事実を改めてご確認のうえ、お読みください。

◼︎ミュラー筋の緊張が原因だという学説??

肩こりや頭痛の一般的な原因は、頚椎(けいつい)や椎間板(ついかんばん)など骨格の状態悪化、あるいは血管の炎症など、さまざまな体のトラブルに起因しますが、眼瞼下垂と関係するだろうとみられる筋肉の痛みとの関係をみていきましょう。

この場合の肩こりは、首筋や背中の筋肉のこわばりから生まれますが、そうした筋肉のこわばりに眼瞼下垂が関連します。

ミュラー筋の過緊張により、肩こり・頭痛が引き起こされていると考える学説があります。

その説については、当院ブログ記事の「眼瞼下垂症を理解するために瞼(まぶた)の仕組みを知ろう。眼形成外科医が説明!!」にて、まぶたを開け閉めする筋肉について説明していますので、ぜひ、お読みになってみてください。

その学説では、先ず、眼瞼下垂になると、まぶたを上げる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」を補佐している「ミュラー筋」が力を貸すようになると考えます。

すると、このミュラー筋を支配している交感神経(意思とは関係なしに働く自律神経の一つ)が常に緊張している状態になるため、首周辺の筋肉まで力が入ってしまって、肩こりにつながるという考え方です。

さらに、こうした筋肉の緊張が血流の悪化に結びついて発症する緊張性頭痛まで引き起こすと考えております。

朝から痛む場合もあれば、夕方に疲れるに従って痛むケースもありますが、頭痛の大半は、この緊張性頭痛といわれ、「肩こり頭痛」といわれる先生もいらっしゃいます。

一般的に「頭全体が締め付けられるように痛む」と、その特長が表されます。

まぶたに関わる「ミュラー筋」という筋肉が、眼瞼下垂によって体全体に悪い影響を与えることもあるとも言っている学説があります。

 

◼︎前頭筋の緊張が原因だと単純に考えた方がわかりやすい!!

高田眼科(ひとみ眼科)では、眼瞼下垂症における随伴症状である肩こり・頭痛について、ミュラー筋の過緊張説は行き過ぎた誤解を産むとして、その正誤については言及しないようにしております。

高田眼科(ひとみ眼科)では、ミュラー筋に全く手術操作を加えないような眼瞼挙筋前転法を行っておりますが、当院で手術を受けれた多くの方から、「肩こり・頭痛がなくなった」という声を頂きます。

もし、ミュラー筋が原因だとするのであれば、眼瞼挙筋前転法で肩こりなどが改善するのは、道理に合わない気がしてます。

むしろ、単純に、眼瞼下垂症になれば、前頭筋が補助するという眼瞼下垂症状の代償が働くことが原因だと考えるべきだと思います。

眼瞼下垂における代償とは、わかりやすく言えば、おでこの筋肉(前頭筋)を使って眉を引き上げることで、まぶたを開こうとする行為のことです。

さらに、前頭筋は、そのまま、僧帽筋などの頭部や首、肩の筋肉と繋がっており、前頭筋の緊張状態が、そのまま、頭部や首、肩の筋肉の緊張を引き起こし、ひいては、慢性の肩こり、頭痛を悩まされることになるという考え方です。

 この説明の方が、単純でわかりやすいと思います。

 眼瞼下垂症手術を行うと、眉が下がります。つまり、前頭筋の緊張が取れます。

 術前、オデコのシワが強い症例、眉の引き上げが強い症例ほど、術後の肩こり、頭痛の改善の度合いが強いイメージです。

 最初に述べたように、過度な期待を持って、眼瞼下垂症手術を受けられるのは、よくないとは思いますが、

 本当に肩こりや頭痛で悩まされていて、何とかしたいという気持ちが強いのであれば、眼瞼下垂症手術を前向きに検討されてもよいと思います。

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