基本の話

眼瞼下垂からみるまぶたの開け閉め

※2020.3.12 記事内容の修正・更新をいたしました。


■まぶたの開け閉めする4つの筋肉

私たちがまぶたを開けたり閉めたりする際は、①「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」、②「ミュラー筋」、③「前頭筋(ぜんとうきん)」、④「眼輪筋(がんりんきん)」の4つの筋肉を使っています。

 

①眼瞼挙筋は、まぶたを上げる際の動力の主役となる筋肉で、この筋肉に障害が発生することが、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の重要な要因となります。

まぶたを上げる(開ける)ときに大きな力になる筋肉である眼瞼挙筋ですが、

 

眼瞼挙筋はまぶたの後ろにあって、まぶたの先に近づくにつれて「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」という薄くて堅い膜になり、まぶたの先端部分にある「瞼板(けんばん)」という板状になった軟骨の前面に付着しています。

 

まぶたは、まず脳(動眼神経核)から動眼神経を通って眼瞼挙筋に信号が送られることで、

 

この筋肉が収縮し、さらに挙筋腱膜を介して瞼板が引っ張られることによって上がります。

②また、眼瞼挙筋の裏側で瞼板に直接つながっているのが「ミュラー筋」で、この筋肉も補助的にまぶたを上げる働きをしています。

 

体全体につながる筋肉で、交感神経に支配されているため、緊張感が続くと肩こりや腰痛などの原因になるともいわれます。

 

ミュラー筋の役割は、感情、特に驚いたり、怒ったりした際に、目をほん少し見開く際に働く筋肉です。

③そして、前頭筋は顔の表情をつくる筋肉の一つで、眉毛の上から頭頂部付近まで縦に伸びています。眉

 

毛を上げる役割を果たし、同時に額にシワを作ることになります。

 

目を見開くようにまぶたをあける場合がありますが、このときは前頭筋を使っているのです。

 

④一方で、まぶたを閉じる際に使う筋肉が、眼輪筋です。

 

上まぶたから下まぶたにかけて、その名の通り輪のようにまぶたの周囲をくるくると同心円状に取り囲むようについていて、これが収縮することでまぶたが閉じられます。

 

前頭筋と同じく表情をつくる筋肉の一つです。

眼球を上に回転させる働きがあり、白目をむくようなときにも使われる「上直筋(じょうちょくきん)」を、まぶたを上げる筋肉に含ませることもあります。

眼瞼下垂は、挙筋腱膜と瞼板が外れたり、挙筋腱膜が伸びてしまうことで、眼瞼挙筋の力がまぶたに伝わりにくくなった状態から発症することが多く、腱膜性眼瞼下垂症と呼ばれるものです。

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