手術・治療の話

後天性眼瞼下垂の治療「老人性眼瞼下垂」

※2020.3.13 記事内容の修正・更新を行いました。


 ◼︎治療の効果

加齢と共に上まぶたの皮膚がたるんで伸びたように垂れ下がり、まぶたが開きにくくなって特に上方の視野が制限されてしまうのが「老人性眼瞼下垂(ろうじんせいがんけんかすい)」です。

 

昔は「もう年だから仕方ない」という理由で眼科に相談されずに放置されていた方がほとんどでしたが、最近は高齢の方の意識も変わって手術される方が増えてきています。

 

そして、高田眼科でも、当院で手術された結果をみて、自分も受けたいとの相談を頂くことが多くなりました。

 

老人性眼瞼下垂で手術を行うメリットは主に次の3点が挙げられます。

(1)目の印象アップによる美容効果:年齢に関わらず目の印象は、顔全体のイメージにつながります。そして、若々しさを取り戻すことができます。

 

(2)視野の向上:まぶたが下がる眼瞼下垂は、視野が狭くなるのが避けられません。上下の視野が制限されますので、頭をぶつけるなど思わぬ怪我をする恐れがありますし、1番のメリットは、下方視界の改善により、転倒のリスクが下がることです。

転倒は、老人の寝たきりの原因として最大限気をつけないといけない事故だと思います。

 

(3)同様に上側の視野が制限されるため、アゴが出た姿勢をとることが多くなり、姿勢が悪くなるため、健康面や見た目のイメージに影響を及ぼします。

◼︎手術方法

手術方法は、主に次の3つの方法が挙げられます。

(1)上まぶた余剰組織切除術:まぶたを上げる際の動力となる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」は機能しているのに、皮膚のたるみが強くてまぶたがたれ下がっている場合に有効です。

 

たれ下がった余分な皮膚と皮下組織、眼輪筋や脂肪を切除します。二重まぶたのラインに沿って切除するため、傷跡が目立ちにくいというメリットあります。

(2) 眉毛下余剰組織切除法:まぶたを切開せず、眉毛の下のラインに沿って切開し、たるみを除去します。手術後の腫れが少ないのが特長ですが、眉毛の下の切開線をなるべく残さないことが重要になりますが、まぶたを切開する方法と比べて、傷跡が目立ちやすいというデメリットがあります。

(3) 眼瞼挙筋前転法:皮膚のたるみに加えて、眼瞼挙筋の機能が不十分な場合に取られる方法です。挙筋腱膜を瞼板に再固定することで、まぶたを上げる力を取り戻すことを目的として行われますが、詳しい方法は、眼瞼ブログ:〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋腱膜前転術」で説明しています。

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