眼瞼下垂の基礎知識

最新の高周波メス サージトロンを使って思うこと:眼瞼下垂症手術こぼれ話

髙田 尚忠

当院の眼瞼下垂症手術の肝になる道具の一つとして、高周波メス、つまり、サージトロンがございます。

私は、瞼の手術を行うようになってから、すでに、5種類のサージトロンを使ってまいりました。(高周波メスも、いくつかのメーカーから販売されておりますが、Ellmanの高周波メス サージトロンが一番の性能を誇っております。)

  1. 師匠の二木裕先生が愛用されていた サージトロンFFPF 
  2. 初めて、自分で購入した サージトロン EMC
  3. 浜松労災病院で採用されている サージトロン S5
  4. 去年まで使用していた(現在は、バックアップ用の予備機) サージトロンDUAL
  5. そして、昨年末に導入しました、現在使用している最新機種 サージトロン ペレヴェ 

基本的な性能は、実は、殆ど、変化していないのですが、どんどん、新しくなるにつれて、真空管ラジオからトランジスターラジオになったような進化をしたと私は感じています。

というのも、高周波メスを使用した手術を英語では、ラジオサージェリー(Radiosurgery)といい、ラジオ波手術といいます。

つまり、ラジオ波=高周波を使用した手術となり、電気メスの手術とは別の手術となります。

サージトロンの機械構造もラジオのアンプと同様の構造になっているのです。

ですから、初期のサージトロンFFPFには、真空管が使われたりしています・・・。

真空管ラジオもトランジスターラジオも結局は、ラジオを聴くという意味では、同じ仕事しか出来ないのかもしれませんが、その根本的な構造の変化によって、壊れないという意味、つまり、安定性という意味で頑丈になったと言えます。

サージトロンEMCを使用していた頃は、使いすぎると基盤が焼けてしまい、何度か壊してしまい、結局、当時は2台のEMCを揃え交互に使用するなどで対応しておりました。(当時としては、非常に贅沢な使い方だったと思います。)

今、当院でメインで使用している最新機種 サージトロン ペレヴェは、長時間使用しても壊れません。

ですので、予備機のサージトロン DUALの出番が殆ど、ゼロになってしまい。本当のバックアップになってしまいました。

ということで、サージトロン超ヘビーユーザーの私は、金属のメスやハサミを使わずに、機械の故障を全く、気にせず、手術をすることができるようになり、さらには、この最新機種は低出力での高周波の波形が安定しており、今まで以上に、低侵襲な手術が出来るようになりました。

結果、今までよりも、腫れない手術、出血が少ない手術となったと実感しております。

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このブログの執筆者
髙田 尚忠
髙田 尚忠
Dr.
浜松市の高田眼科を拠点に、眼瞼下垂症を中心としたまぶたの診療・手術を専門に行っています。 「見え方(視機能)」と「日常の快適さ」を回復することを第一に、診察では原因(加齢・コンタクト・体質・既往手術など)を丁寧に整理し、必要な治療を分かりやすく説明することを心がけています。 このブログでは、眼瞼下垂の症状、治療選択、術後経過で不安になりやすいポイントなどを、専門医の立場からできるだけ具体的に発信しています。
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