眼瞼下垂の基礎知識

眼瞼下垂症こぼれ話:眼瞼下垂症手術=大工のかんな作業

髙田 尚忠

最近、眼瞼下垂症こぼれ話と書きながら、あまり、手術のことに触れていなかったので、今日は、当院の眼瞼下垂症手術についての話をしたいと思います。

眼瞼下垂症手術において、実は、瞼を削るという作業が、一番、大事だったりします。

綺麗に瞼の厚みを整えるだけでも、眼瞼挙筋腱膜を操作せずして、眼瞼下垂症が改善することもあります。

眼瞼挙筋は、繊細なものなので、できるだけ手術操作をして傷めることを避けるべきですので、瞼を薄くするだけで治るのは、メリットがあります。

皮膚を切除する際に、皮膚と眼輪筋を一緒にまとめて一気に切除する施設もありますが、私は、皮膚切除については真皮と眼輪筋の境目にメスを入れて、綺麗に皮膚だけを切除します。

そうすることで、瞼の皮膚の下に隠された、瞼の厚みの正体を探りながら、手術を行わなければならないと考えているからです。

瞼の解剖には、本当にバリエーションがありますが、この一年で400件以上という多数の眼瞼下垂症手術を手がけておりますので、その解剖のバリエーションのパターンが判っております。

①皮膚 ②眼輪筋 ③中間脂肪(眼窩隔膜) ④眼窩脂肪 ⑤眼瞼挙筋(腱膜) ⑥瞼板(+結膜)の6つの組織から瞼は構成されているわけですので、その結果、瞼の厚い人、薄い人というように単純に分けるのではなく、皮膚、眼輪筋、中間脂肪、眼窩脂肪で、どれぐらいの分布で厚みが構成されているのか?? を考えて、手術を行っております。

構成されている要素で、過剰なものを取り過ぎない程度に、術中に定量しながら切除する。

しかしながら、出血のコントロールが上手ではないと、きちんと切除することができません。

術野が血だらけで、血液のプールになってしまうようにしてしまうと不可能です。

また、最近、手術創を短くしておこなう手術を行う施設がありますが、満遍なく、厚みを調整しようとすれば、短いと、一部分だけ凹んだ眼になってしまい、修正に難渋することになってしまいます。

個人的には、手術創は、目頭から目尻まで、広くしっかりとするべきだと考えています。

そのほうが、二重の形も綺麗なります。

最近、行った手術の際、切除した組織の写真です。
①皮膚       ④眼窩隔膜
②眼窩脂肪     ⑤眼輪筋
③中間脂肪     ⑥眼輪筋
となっております。 

この症例では、非常に瞼が分厚かったのですが、殆どが、眼窩脂肪の分布が多すぎる状態でしたので、眼窩脂肪が多く切除されております。

殆ど、出血させること無く、切除できておりますので、こうやって、並べるとボリュームも判りますし何よりも、どの組織のものなのかも判ります。きちんと腑分けできます。

切除された眼輪筋が血液で、ほとんど染まっていないのが凄い事なのですが・・・・、一般の方にはわからないと思います。(笑) 眼輪筋は、本来、鶏肉のムネ肉の色なのです。

加えて、こうして、平行して同じ長さで並べられるというのは、瞼を立体3Dで捉えて、満遍なく、表面がガタガタにならないように組織の繊維に沿って切除できているからです。

自然な瞼は、滑らかなのです。これを手術でガタガタにしては、いけません。

だからこそ、点で彫るのではなく、線で削るのです。

小生のとっての手術中の瞼を削る操作は、”大工さんが柱の木をカンナで少しずつ削りながら、面を整えていく”イメージです。

腕の良い職人さんが削りだした、カンナの削りカスは、一枚の紙テープのようになっているかと思います。まさに、手術中、切除した組織を並べて行く時に、脳裏に思い出されます。

切除された組織が一本の線になる・・・・これが眼瞼下垂症の真髄だと思っております。

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このブログの執筆者
髙田 尚忠
髙田 尚忠
高田眼科 院長|フラミンゴ美容クリニック/銀座Jクリニック/あさ美皮フ科 眼瞼手術担当
岡山大学医学部卒業後、郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、現在は高田眼科の院長を務めつつ、関連クリニックの名古屋ののフラミンゴ眼瞼・美容クリニック、銀座のJ clinic、亀戸のあさ美皮フ科においても、眼瞼下垂手術を中心に多くの年間2000件以上の手術を行っています。「見え方(視機能)」と「日常の快適さ」を回復することを第一に、診察では原因(加齢・コンタクト・体質・既往手術など)を丁寧に整理し、必要な治療を分かりやすく説明すること心がけています。 このブログでは、眼瞼下垂の症状、治療選択、術後経過で不安になりやすいポイントなどを、専門医の立場からできるだけ具体的に発信しています。
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