ICLで乱視は治るのか – 費用やずれる・回転の確率を解説
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乱視とは、光が網膜に均一に焦点を結ぶことができず、視界がぼやけたり歪んだりする症状です。
ICL手術は乱視用に設計されたレンズがあり、乱視にも対応できます。
ここでは、ICLで乱視は治るのか、費用や術後にずれる・回転する確率を解説しました。
ICL手術後に乱視が残る可能性や、レーシックとどちらが良いか、再手術の可能性についても掲載していますので、乱視がありICLを検討している方はぜひ参考にしてください。
この記事の著者
名前 / Name
高田 尚忠(たかだ なおただ)
高田眼科 院長|ひとみ眼科 / フラミンゴ美容クリニック 眼瞼手術担当医師
岡山大学医学部卒業後、郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、現在は高田眼科の院長を務める。2022年3月より、名古屋市内の伏見駅近くのフラミンゴ眼瞼・美容クリニックを開院。
ICLで乱視は治るのか
ICL(Implantable Collamer Lens)は、眼内にレンズを挿入して視力を矯正します。
ICLは近視や遠視だけでなく、乱視を含む屈折異常の矯正において、レーシックに代わる方法として注目されている方法です。
乱視矯正におけるICLの有効性
ICLには乱視用レンズ「トーリックレンズ」があり、乱視矯正における有効性が研究で示されています1-2)。
2018年12月~2021年2月までに行われたMajid Moshirfarらの研究では、近視乱視のICL手術12ヶ月後の時点で、46眼の平均顕在屈折球面等価(MRSE)は-0.23±0.47Dで、93%が目標屈折の±1.00D以内に達しました。
また、12か月時点の明白な屈折円柱 (MRC) は-0.73 ± 0.51 Dで、86%が目標の±1.00D 以内、未矯正遠距離視力 (UDVA) は、74%の眼で20/20 以上でした。
乱視度数は0.5D~5.0Dまで矯正可能。限界は6.0D
ICL乱視用レンズでどこまで乱視の矯正が可能なのかというと、乱視度数0.5D~6.0Dと対応範囲は広いです(病院により適応が異なります)。
限界は6.0Dまでとされていて、中等度から高度の強い乱視にも対応できます。
※ただし不規則な乱視の場合は、結果が予測しにくくなります3)。
また、ICLにおける乱視矯正は、乱視軸に合わせたトーリックICLの正確な位置決めが重要です。
わずかな位置のずれでも乱視矯正の効果に影響を与えますので、ICL手術の担当医の経験が非常に重要になってきます。
老眼の治療はできない
ICLでは近視や遠視、乱視は矯正できますが、近くのものにピントを合わせにくくなる「老眼」の治療はできません。
ICLを老眼に使用する研究はまだ新しく、模索段階にあるのが現状です。
乱視用ICLがずれる・回転する確率
ICLを使用した乱視矯正では、眼内でのレンズの正確な配置・方向が大切です。
術後にレンズの位置がずれたり回転したりすると、最適な視力矯正に影響を与えるだけでなく、合併症につながる可能性もあります。
乱視用ICLの回転に影響を与える要因
通常、乱視用ICLは術後の回転を最小限に抑える機能が組み込まれています。
ずれたり回転したりする確率をさらに下げるには、手術手技(手術に必要な一連の手順)が重要で、術中のICLの正確な配置が術後の安定性に大きく影響します。
また、術後に眼球を傷つけたり外傷を負った場合は、ICLレンズの回転を引き起こす可能性があります。
回転の発生率
乱視用ICLの回転は、多くは術後24時間以内に起こり、そのほとんどは10度以下の軽度の回転です4)。
ほとんどの軽度の回転(10度未満)は大きな影響を与えず、再矯正を必要としません。
大きな回転は非常にまれで、研究における発生率は0.2~0.5%程度とされています。
ICL1万7000件以上の症例実績がある視力回復専門クリニック(2023年3月末までの実績)である新宿近視クリニックでは、手術後の位置調整が必要になったケースは全体の0.3%、レンズの入れ替えは0.6%と報告しています。
出典:https://www.sbc-lasik.jp/column/icl/rotate.html
レンズのずれ・回転したときの対処法
乱視用ICLで回転が生じた場合、下記のように対処します。
- 観察:軽度の回転、特に視力に影響がない場合は観察のみで良いとされます。
- 光学矯正:レンズの回転により生じるある程度の乱視は、一時的にメガネやコンタクトレンズで管理できます。
- 再手術:著しい回転、視力に影響を及ぼすズレが起きている場合は再手術が必要となる場合があります。
- レンズの交換:再手術で満足のいく結果が得られない場合、レンズ交換が考慮されます。
乱視用ICLの費用
乱視の場合、通常のICL手術から+10万円程度追加となるクリニックが多いです。
以下は、ICLの手術数が多い5クリニックの乱視用ICLの料金です。
院名 | 乱視用ICLの料金 |
---|---|
品川近視クリニック | ■-5D未満 56万円 ■-5D以上 63万7000円 |
新宿近視クリニック | ■-5D未満 56万円 ■-5D以上 63万7000円 |
ふくおか眼科クリニック中野 | Hole ICL(近視+乱視の場合)69万3000円 |
先進会眼科 | ■-3D未満 59万2000円 ■Laser ICL -3D未満 83万2000円 |
アイクリニック東京 | ■乱視あり 83万円 ■遠近両用乱視あり 98万円 |
乱視が強いほど料金が上がる傾向にあり、ICL手術にかかる費用は60万円前後が相場と言えそうです。
ICL手術後乱視は残る?
術前の評価の誤り(乱視軸や乱視度数の不確定な測定)があると、ICL手術後も乱視が残ってしまうことがあります。
また、まれですが術後にレンズの配置、特に回転方向が意図した軸からずれると、乱視が残ることもあります。
ICL手術後に乱視が残る場合は、レンズのずれ・回転してしまった場合と同様に、再手術による調整が検討されます。
乱視が残る場合はICL後の保証期間で対応できる
多くのクリニックでは、術後3カ月~長いクリニックでは3年間のICL保証期間が設けられています。
視力がうまく矯正できていなかったり、見え方に問題がある場合、保証期間内であれば追加料金がかからず対応してもらえます。
乱視が残ったとしても通常は軽度
乱視用ICLは優れた矯正効果を得られますが、結果には個人差があり、乱視が残らないと確実には言えません。
ただ、乱視が残ったとしても通常は軽度であり、その後も満足のいく結果まで管理が可能です。
また、術後の結果に早期に対処するためには、眼科医による定期的な術後の経過観察が不可欠です。
技術の進歩や継続的な研究により、治療成績はさらに向上し、術後の残存乱視の発生率は低下していくと考えられます。
乱視はICLとレーシックどっちが良いか
乱視矯正手術として「ICL」「レーシック」が知られていますが、どちらの方法にもメリット・デメリットがそれぞれあります。
乱視治療におけるICLとレーシックの比較
レーシックが角膜の形を変えて屈折異常を矯正するのに対し、ICLは角膜の構造を変えることなく眼内にレンズを設置します。
ICL | レーシック | |
---|---|---|
手術の方法 | 眼内レンズ挿入 | レーザーによる角膜再形成 |
身体への負担 | 低侵襲性(角膜組織を切除しない) | 角膜フラップの作成が必要 |
治療範囲 | 高度乱視にも適応5) | 軽度から中等度の乱視に最適 |
回復時間 | 通常24時間以内 | 通常24~48時間 |
効果の持続期間 | 長期間(時間の経過とともに調整が必要になる場合があります) | 角膜の永久的な再形成 |
副作用・リスク | 白内障の発生、レンズの回転6) | ドライアイ、フラップの合併症、矯正不足 |
術後の調整 | レンズの交換、位置の調整が可能 | 可能だがより複雑になる可能性あり |
ICLとレーシック、どちらにもまれではありますが合併症の可能性があります。
例えば、ICLが白内障や水晶体回転などのリスクを伴うのに対し、レーシックの潜在的な合併症には角膜フラップの問題やドライアイの可能性などがあります。
ICLの特徴
- 角膜組織を切除しないため、角膜の薄い人には適している。
- 調整可能で柔軟な治療が可能。
- 高度の乱視を効果的に治療できる。
- 生体適合性の高い素材を使用しているため、副作用のリスクが少ない。
レーシックの特徴
- 成功率の高い、確立された治療法である。
- フェムトセカンドレーザーを使用することで、身体への負担が少ない。
- 視力回復が早い。
- 術後にドライアイになる可能性がある7)。
ICL、レーシックどちらも扱う眼科で診断を
ICLもレーシックも、乱視矯正において有望な結果を示していて、どちらを選んだら良いのは個々の症状や乱視の度合いによるところが大きいです。
ICLとレーシックどちらが適応になるかどうかは、どちらも取り扱いのあるクリニックで相談すると良いでしょう。
「ICLしか扱わない」「レーシックしか扱わない」このようなクリニックでは、取り扱いのある手術方法に判断が偏る可能性があるからです。
また、乱視矯正手術は、正しい事前検査と手術手技が術後の結果に大きく影響するため、実績のあるクリニック選びも大切です。
乱視の矯正に対応できるクリニック
先にも述べたように、「ICL」「レーシック」どちらも取り扱いのあるクリニックにまずは相談されることを推奨します。
また、実績(症例数)と術後の保証(対象範囲と費用・期間)を必ず確認しておきましょう。
ここでは、乱視矯正に対応していて実績・症例数が多く、保証期間の長いクリニック4院を紹介します。
品川近視クリニックはICL症例数6万件以上
院名 | 品川近視クリニック |
乱視ICL料金 | -5D未満 46万円 -5度以上 53.7万円 ※乱視用レンズは10万円追加 |
地域 | 東京・札幌・名古屋・梅田・福岡 |
実績(症例数) | ICL症例数:6万1225件 ※2011年7月~2023年8月の実績 |
術後の保証 | 保証期間:3年 |
品川近視クリニックは、2019年から4年連続で米国STAAR SURGICAL社から国内最多ICL症例数を認められたクリニックです。
2011年7月から2023年8月にかけて実施したICL症例数は61,225件と実績数が豊富で、患者満足度も99.2%を誇ります。
(患者満足度は2019年1月から2022年12月の実績)
STAAR SURGICAL社製の最先端ICLを使用し、このレンズは2005年に米国FDAの承認を受け、2010年には日本の厚生労働省からも高度医療機器としての承認を得ています。
柔軟性に優れたこのレンズは折り畳むことが可能で、約3mmという非常に小さな切開で手術が可能です。そのため、自然治癒が可能で、縫合の必要はありません。
また、品川近視クリニックでは、認定を受けた医師のみが手術を行います。※15名の認定医(うち9名は指導医)が在籍
ICL手術は日帰り手術で入院の必要はなく、検査とICL手術を1日で終えられるプランもあるのが特徴です。
無料簡易検査も実施しているため、レーシック・ICLを受けようか悩んでいる方は、まず簡易検査を受けてみてください。
新宿近視クリニックはICL症例数1.7万件以上
院名 | 新宿近視クリニック(湘南美容クリニック) |
乱視ICL料金 | -5D未満 46万円 -5D以上 53.7万円 ※乱視用レンズは+10万円追加 |
地域 | 東京都(新宿区) |
実績(症例数) | ICL症例数:17,088件 ※2023年3月末時点 |
術後の保証 | 保証期間:3年 |
新宿近視クリニックは、2023年3月末までに17,088件のICL治療を実施。ICL術後の平均視力が1.51、再手術率は1%未満、追加矯正率は0%と安定した実績のあるクリニックです。
術後の保証は3年間で、ICL手術後にレンズ交換や位置調整が必要と判断された場合、その費用は保証の対象となります。
採用するICLは、「コラマー(Collamer)」という素材で作られた「EVO+レンズ」です。
このレンズは、目の健康を維持するための設計がなされており、術後のリスクを軽減します。また、紫外線をブロックする機能も備え、目にとって安全な素材でできています。
また、手術中の痛みを最小限に抑えるため最新の点眼麻酔を使用し、前房内麻酔を併用することで、不安や痛みを一層軽減させているのが特徴です。
手術は片眼あたり約15分と短時間で、日帰り手術として行われます。
手術の適応に関しては無料検査を実施していて、国家資格を持つ視能訓練士が眼の状態を9項目にわたり検査し、安全かつ確実な手術が可能であるかを評価してもらえます。
ICLだけでなくレーシックも行っているクリニックなので、ICLが本当に自分に適しているか知りたい方におすすめです。
ふくおか眼科クリニック中野
院名 | ふくおか眼科クリニック中野 |
乱視ICL料金 | ホールICL(近視+乱視の場合) 693,000円 |
地域 | 東京都(中野区) |
実績(症例数) | ICL症例数:非公開 ※ICLエキスパートインストラクターである院長が執刀 院長は眼科専門病院で17年間の勤務実績 |
術後の保証 | 保証期間:レンズの位置調整は術後3年間 ※レンズ入れ替えは半年間 |
東京都中野駅北口より徒歩3分のふくおか眼科クリニック中野は、院長が「ICLエキスパートインストラクター」およびVISIX社製レーザーを用いた「レーシック・インストラクター」の資格を有しています。
これらの資格は、それぞれ国内で10名、3名しか保有していないものであり、院長自身が他の眼科医への技術指導を行う専門性と技術力を持ち、院長がすべての執刀を行っています。
STAAR Surgical社製の承認済みホールICL(KS-AquaPORT®)を用いたICL手術を提供し、手術は約10分と短時間で完了。日帰りでの治療が可能です。
安全性にも細心の注意を払っており、滅菌対策および感染症対策を徹底し、安全な手術環境を提供しています。
院長が眼科専門病院で17年間の経験をもち、国内外の眼科医が参考にする技術的指導者でもあるため、その深い知識と経験は、ICLやレーシック手術に関する正確な診断と最適な治療方法の選定に不可欠です。
もちろんICLだけではなく、レーシックにも対応しています。
適応検査・術前検査のあと再検査(1回目の検査時と度数差がないかの検査)を経てレンズ発注⇒手術日の決定、と実際の手術までは急がず丁寧なフローで進行。
じっくりと検査を受け、心の準備をしつつICL手術に挑みたい方に合っているクリニックです。
先進会眼科はICL手術11年の実績
院名 | 先進会眼科 |
乱視ICL料金 | -3D未満 46万円 -3D以上 58万円 ※乱視用レンズは+13.2万円追加 |
地域 | 新宿・名古屋・梅田・天神・飯塚・札幌 |
実績(症例数) | ICL症例数:非公開※ICL手術11年の実績 ※レーシックは5万症例以上 (2002年11月1日~2020年3月31日) |
術後の保証 | 保証期間:1年 |
先進会眼科はICL執刀医5名、ICLインストラクター(指導医)が2名在籍するクリニックです。
世界的なICLレンズメーカーであるスター・サージカル社より、安全性と先進性を両立し全国の主要都市で多くの患者様に裸眼の生活を提供したことについて、アワードを受賞しています。
ICL手術では11年の実績があり、レーシックの症例数は5万症例以上。ICLの保証は術後1年間です。
手術後の視力低下や近視の再発などが発生した場合に備えて再手術保証プログラムを設けているほか、手術料金には術後3ヶ月間の検診費用や必要な点眼薬も含まれます。
手術前の事前検査では10種類以上の詳細な検査が行われ、手術時には点眼麻酔や笑気麻酔を使用し、痛みの軽減への配慮も特徴です。
レーシックの症例数も多いため、「ICL」「レーシック」どちらか悩んでいる方は先進会眼科の適応検査・カウンセリングを受けてみてください。
手術をまだ希望しない方でも、個別説明会や簡易検査を受けられます。
再手術の可能性は?
ICL手術後の主な懸念事項はレンズ自体の安定性で、レンズの回転が術後に起こる可能性があります。
研究では、トーリックICLの術後の回転は少なく、3年間の追跡期間中の平均回転は3.3度と報告されています8)。
ただし強い乱視がある場合、レンズの回転がわずかであっても大きな屈折異常が生じる可能性があり、レンズの位置を変えるために再手術が必要になる可能性はゼロではありません。
ICL手術後に再手術が必要となる可能性のある理由
残存屈折異常 | ICLの度数が正しくない、または術後にレンズが回転した。 |
レンズの位置 | 手術中の不適切な配置、または術後のずれ。 |
白内障の形成 | まれではあるが、重大で通常は長期の合併症。 |
眼圧上昇 | 閉塞隅角やステロイド反応による眼圧上昇。 |
レンズ不耐性 | まれに、不適切なサイズや位置などの要因で起こる。 |
再手術の可能性は比較的低い
合併症や結果に満足いかない場合の再手術の可能性はあるとはいえ、大多数の患者さんでICL手術によって満足のいく視力結果を得ていて、再手術を必要とする重大な合併症の発生率は低いです。
近視および乱視に対するICLの安全性、有効性、予測可能性は確立されており、患者の満足度も高いことは研究でも報告されています9)。
ICLレンズの位置調整・入れ替えは保証があるクリニックが多い
ICL手術は高額であるため、再手術の可能性があると聞くと不安になってしまう方もいらっしゃると思います。
多くのクリニックでは、ICL手術後に1年~3年間程度の保証が設けられていて、位置調整やレンズ交換に対応できます。
手術を決める前には、クリニックの保証内容や期間を必ず確認しておきましょう。
まとめ
ICL手術には乱視用レンズ(トーリックICL)があり、乱視を矯正できます。
手術後にはレンズがずれたり回転したりすることが稀にありますが、このようなリスクは最小限に押さえられています。
ICL手術後はほとんどの患者さんで視力の大幅な改善が期待できますが、乱視が強かったり、不規則な乱視がある場合、乱視が残ることがあります。
このような場合は微調整のために追加手術が必要になりますが、術後は1~3年程度の保証があるクリニックが多く、追加費用なしで対応できるのが一般的です。
近視矯正手術はICL以外にはレーシックがよく知られ、ICLが適応とならずレーシックの方が良い場合もありますので、ICLとレーシックどちらも対応できるクリニックで検査を受けるのが望ましいでしょう。
乱視の場合、かかる費用は60万円前後と乱視のない場合と比べて高くなり、レーシックと比べると高額ですが、強い乱視が矯正でき、角膜組織を切除しなくても良い、元に戻すことができるなどメリットも大きいです。
手術を受けるクリニックを選ぶ際には、実績と術後の保証期間、ICLだけではなくレーシックにも対応できるクリニックかどうかをチェックすると良いでしょう。
QA
- ICL手術で乱視は治すことができますか?
-
ICL手術は乱視用に設計されたレンズがあり、乱視にも対応できます。乱視度数0.5D~6.0Dまで対応可※クリニックにより異なります。
- 乱視矯正用のICLはどのように機能しますか?
-
乱視矯正用ICLは、不規則な角膜の形状を補正し、光が正確に網膜に焦点を合わせるのを助けます。
- 乱視用ICL手術後、視力はどのくらい改善しますか?
-
研究では93%が目標屈折の±1.00D以内に達したと報告されています1-2)。
- 乱視用ICLは永久的ですか?
-
ICLの効果は長期的ですが、必要に応じて後で調整や取り外しが可能です。
- 乱視用ICL手術のリスクは何ですか?
-
感染症、過剰な炎症、レンズのずれや回転などが挙げられます。
- 手術後、乱視は完全に消えますか?
-
多くのケースで大幅な改善が見られますが、完全に乱視が消えるとは限りません。
- 乱視用ICLの手術後に残る可能性のある視覚の問題はどのようなものがありますか?
-
乱視が残る、一時的にまぶしさ、ハロー現象、複視が起こる場合があります。
- 高度な乱視を持つ人はICL手術を受けられますか?
-
高度の乱視を持つ人にとってICLは非常に良い選択肢とされています。乱視度数0.5D~6.0Dまで対応可※クリニックにより異なります。
- 乱視矯正において、ICLはレーシックよりも優れていますか?
-
ICLは、特にレーシックやPRKの適応外の患者さんに推奨される選択肢です。
- 乱視用ICL手術後、再手術の必要性はありますか?
-
まれですが、調整のための追加手術が必要になる場合があります。
- 手術後に乱視が再発することはありますか?
-
稀に、乱視が再発または完全には矯正されない場合があります。
- ICLを入れた後で乱視が悪化することはありますか?
-
通常、ICLは乱視を改善するために設計されていますが、個々の反応には差があるため、稀に乱視が悪化する場合があります。その場合も追加の治療や手術により管理できます。
- 乱視のICL手術はどの年齢で受けることができますか?
-
成人で、特に20歳から40歳の間に安定した視力を持つ人が適格ですが、最終的な判断は担当医師によります。
- 乱視の矯正にICLを選ぶメリットは何ですか?
-
ICL手術による乱視矯正は、高い矯正能力、予測可能な結果、速い回復時間、そして角膜組織を切除しないメリットがあります。
- ICLの手術は痛みを伴いますか?
-
手術中は麻酔が使用されるため、痛みはほとんどないか全くないと報告されています。手術後には、軽い不快感や刺激がある場合がありますが、これは通常一時的です。
- 乱視用ICLはどのようにして目に固定されますか?
-
ICLは目の自然な構造を利用して位置を維持します。特別な固定装置は使用せず、レンズは目の前方房間に安全に配置されます。
参考文献
1) Kazutaka Kamiya., et al., “One-year follow-up of posterior chamber toric phakic intraocular lens implantation for moderate to high myopic astigmatism”, Ophthalmology. 2010 Dec;117(12):2287-94.
2) Majid Moshirfar., et al., “Toric Implantable Collamer Lens for the Treatment of Myopic Astigmatism”, Clin Ophthalmol. 2021 Jul 6:15:2893-2906.
3) Shimizu, K., Kamiya, K., Igarashi, A., & Shiratani, T. (2012). American Journal of Ophthalmology.
4) Sanders, D. R., Doney, K., & Poco, M. (2016). United States Food and Drug Administration clinical trial of the Implantable Collamer Lens (ICL) for moderate to high myopia: three-year follow-up. Ophthalmology.
5) Mahmoud Rateb., et al., “A Prospective Comparative Study between Implantable Phakic Intraocular Contact Lens and Implantable Collamer Lens in Treatment of Myopia in Adults”, J Ophthalmol. 2022 Mar 28:2022:9212253. doi: 10.1155/2022/9212253. eCollection 2022.
6) Alfonso J. F., et al. “Collagen copolymer toric phakic intraocular lens for myopic astigmatism.” J Cataract Refract Surg 36.8 (2010): 1340-1347.
7) Solomon K. D., et al. “LASIK world literature review.” Ophthalmology 116.4 (2009): 691-701.
8) Shimizu, K., Kamiya, K., Igarashi, A., Shiratani, T. “Early Clinical Outcomes of Implantation of Posterior Chamber Phakic Intraocular Lens with a Central Hole (Hole ICL) for Moderate to High Myopia.” British Journal of Ophthalmology, vol. 97, no. 5, 2013, pp. 536–541.
9) Igarashi, A., Kamiya, K., Shimizu, K., Komatsu, M. “Visual Performance after Implantable Collamer Lens implantation and wavefront-guided laser in situ keratomileusis for high myopia.” American Journal of Ophthalmology, vol. 154, no. 3, 2012, pp. 430–440.e1.