レーシックとICL治療をどっちがいいか比較。費用や安全性・見え方の違いは?乱視・老眼ではどうなる
視力回復手術として知られる、「レーシック」と「ICL」。どちらが自分に適しているのか、迷われている方は多いですよね。
このページでは、レーシックとICLの違いを解説しています。
手術方法の違いや費用・安全性、見え方の違いのほか、痛みの感じ方、どっちを選ぶべきなのか近視・乱視・老眼と3つのパターン別に掲載しました。
レーシックとICL、どちらの手術方法を選べば良いか、悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
この記事の著者
名前 / Name
高田 尚忠(たかだ なおただ)
高田眼科 院長|ひとみ眼科 / フラミンゴ美容クリニック 眼瞼手術担当医師
岡山大学医学部卒業後、郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、現在は高田眼科の院長を務める。2022年3月より、名古屋市内の伏見駅近くのフラミンゴ眼瞼・美容クリニックを開院。
レーシック・ICLの比較表
このページで解説している、レーシックとICL手術の違いを表した比較表です。
特性 | レーシック | ICL |
---|---|---|
手術の種類 | 角膜再形成 | レンズ埋め込み |
手術時間 | 約10-15分 | 約20-30分 |
手術の回復時間 | 数日 | 1-2週間 |
年齢制限 | 特定なし | 21-45歳(大体) |
矯正範囲 | -12.0D to +4.0D 程度 | -20.0D to +10.0D 程度 |
安全性 | 高い | 高い |
副作用・リスク | ・ドライアイ ・まぶしさ、ハロー現象、複視 ・フラップの合併症 ・矯正不足または過矯正 | ・眼内炎 ・白内障の形成 ・眼圧上昇 |
費用 | 両眼20~40万円程度 | 両眼40~70万円程度 |
見え方 | 多くが20/20(1.0)以上の視力を達成 質が低くなる可能性あり | クリアで質の高い見え方 |
元に戻せるか | 削った角膜は元に戻せない | レンズを取り除けば元に戻せる |
近視 | 近視の度合いが強いと不可(-10Dまで) | 近視の度合いが強くても可能(-18Dまで) |
乱視 | 乱視の度数が高くても治療可 | 乱視用ICL(トーリックレンズ)あり |
老眼 | 老眼用レーシック(モノビジョン)あり | 老眼用ICL(IPCL)が2014年に開発された |
持続性 | 永続的であるとされる まれに近視が戻る可能性あり | 戻りが少ない 取り外しが可能なため調整可能 |
痛み | 麻酔点眼薬を使用 圧迫感、軽度の不快感を感じる方も | 麻酔点眼薬を使用 ほとんどの患者さんで痛みを感じないと報告 |
それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
レーシックとICL治療の手術内容の違い
レーシック(LASIK)とICL(眼内コンタクトレンズ・Implantable Collamer Lens)は、近視や遠視、乱視の治療を目的として行われる、代表的な視力矯正手術です。
レーシックとICLは「視力を矯正する」という手術の目的は同じですが、手術内容や方法に大きな違いがあります。
レーシック
レーシック手術は、エキシマレーザーという特殊なレーザーを使います。
目の角膜の表面に一時的なフラップ(蓋のようなもの)を作成し、フラップを持ち上げた後、レーザーで角膜の中央部分を再形成し視力を改善します1-2)。
手術後、フラップは自然に治るので、縫ったり固定する必要はありません。
ICL(眼内コンタクトレンズ)
ICL手術は、目の中にある天然の水晶体の前に、小さな特殊なレンズを植え込む手術方法です3)。
このレンズは視力を矯正するために必要な屈折力をもち、光の焦点を合わせ、視界をよりクリアにします4)。
メリット・デメリット
レーシック
- 短時間で視力が回復する
- 手術の痛みが少ない
- 多くの眼科医が行っているため経験が豊富
- 角膜の薄い人や非常に高度な視力異常の人には不向き5)
ICL
- 高度な近視や遠視にも対応可能6)
- 天然の水晶体を除去しないため、老眼の進行に影響しない
- 視力の変更や手術の逆転が可能7)
- 手術後の乾燥感が少ない8)
レーシックとICLの費用を比較
レーシックの費用には、手術前のケア、手術そのもの、術後の診察が料金に含まれます。
一方、ICLの手術は眼内にレンズを挿入するため、レンズの材料費がかかります。
レーシックと比べて、ICLの方が高額
レーシックの値段 | 両眼20~40万円程度 |
ICLの値段 | 両眼40~70万円程度 |
手術費用は地域によって大きく異なり、都市部ほど高くなる傾向があります。
多くのクリニックでは、高額な費用支払いがしやすくなるよう、分割払い(医療ローン)に対応しています。
決して安くない手術費用ですが、術後はメガネやコンタクトが不要になるため、長期的に考えると節約できる可能性が高いです。
安全性・リスクの違い
レーシック・ICLは共にどちらもリスクがあります。それぞれの安全性とリスクについて、詳しく見ていきましょう。
レーシックの副作用・リスク
レーシックは視力回復が早く、ほとんどの患者さんが手術翌日には良好な視力を得ています9)。
レーシックの副作用・リスクは下記の通りです。
ドライアイ | 術後の一時的な症状。 |
まぶしさ(グレア)、ハロー、複視 | 起こる可能性があるが、通常は数週間から数ヵ月で治る。 ※ハロー現象:光のまわりにもやがかかったように見える現象 |
フラップの合併症 | フラップ(膜のようなもの)が適切に治癒しない、外れる |
矯正不足または過矯正 | レーザーで切除する組織の量が多すぎたり少なすぎたりして、再手術が必要になることがある。 |
ICLの副作用・リスク
ICLはレーシックとは異なり、角膜の形を変えません。その代わりに、レンズを眼内に設置します。
術後でも元に戻すことができ、レンズの交換や除去が可能です。
ICLの副作用・リスクは下記の通りです。
眼内炎 | 極めてまれですが、手術後に重篤な眼感染症を引き起こすことがあります10)。 |
白内障の形成 | この手術により、白内障を早期に発症するリスクが高まる可能性があります11)。 |
眼圧上昇 | 管理を怠ると緑内障になる可能性があります12)。 |
レーシック・ICL それぞれの見え方
レーシック・ICLは手術の性質、目の構造への影響が異なるため、結果として得られる視覚に差が出る場合があります。
視覚体験 | レーシック | ICL |
---|---|---|
視覚の明瞭さ | 多くの患者がレーシック後、20/20(1.0)以上の視力を達成13)。 | しばしば「HDビジョン」と表現され、暗い場所でもシャープでクリアな視界が得られます14)。 |
夜間の視力 | 手術後、特に最初の数週間は、夜間照明のまぶしさ、ハロー、スターバーストを訴える患者がいる。これらの症状は、時間の経過とともに軽減する。 | レーシックと比較して夜間視力の問題が少なく、ハローやグレアの報告も少ない15)。 |
安定性 | 視力は術後数日から数週間で安定する傾向。 | 手術後すぐに視力が安定し、変動が少ない。 |
奥行き視覚 | レーシックは眼球内部の光学系を変化させないため、変化は最小限。 | レンズの光学的品質と眼内での配置により、奥行き知覚が向上したと報告する患者さんもいます16)。 |
※患者さんの元々の視力、目の健康状態、その他の個人的な要因によって治療結果は異なります。
痛みの違い
視力回復手術を受けたいとお考えの方にとって、一番の懸念は「痛くないのか」でしょう。
レーシック、ICL手術、どちらの手術も痛みを最小限に抑える工夫がされていますが、手術中は圧迫感や軽度の不快感を感じる可能性はあります。
それぞれの方法ごとに、痛みの違いと術中の感覚を下記にまとめました。
レーシックの痛み・不快感
レーシックでは、角膜の表面にフラップと呼ばれる膜のようなものをつくります。
局所麻酔薬の点眼で目を麻痺させ、術中に痛みを感じないようにします。
レーシック手術中の不快感
- 角膜フラップを作成する器具による圧迫感
- 軽度の不快感、”ひっかき傷”のような感覚
レーシック処置後
- 灼熱感やかゆみを感じる方もいます。
- 不快感の原因となるドライアイは、術後数日から一週間は一般的です。
- ほとんどの不快感は、通常24時間以内に治まります17)。
ICLの痛み・不快感
ICLは、角膜の表面にフラップをつくらずに、眼球内にレンズを埋め込みます。
レーシックと同様に、麻酔点眼薬で目の感覚を麻痺させます。
ICL手術中の不快感
- ほとんどの患者さんで痛みを感じないと報告されています。
- レンズ挿入の際に軽い感覚を覚えますが、一般的には十分耐えられるものです18)
ICL処置後
- わずかな刺激や異物感を感じることがあります。
- レーシックとは異なり、ICLではドライアイの報告は少ないです19)。
- ほとんどの不快感は数時間から1日以内に解消する傾向です20)。
レーシック・ICL共に痛みへの対策は進化している
レーシック・ICLはどちらも長年にわたって大きく進歩しており、患者さんの快適性を高めるための対策が継続的に実施されています。
痛みの感じ方は個人差が大きく、どちらの方が痛くないと一概にお伝えするのは難しいです。
ただ、処方された点眼薬や薬剤の使用は不快感を最小限に抑えるのに役立ちますので、医師の指示に従い適切な術後ケアをぜひ心がけてください。
痛みがどうしても不安な方は、事前のカウンセリングで医師に相談するようにしましょう。
レーシックとICL、どっちを選ぶ?
近視、乱視、老眼の3つの症状について、レーシックとICLの適合性をまとめました。
近視
レーシックは角膜の形を変え、光を網膜に正しく焦点を合わせる能力を向上させる方法です。
レーシックでは、特に低~中程度の近視矯正に高い効果があることが実証されています21)。
一方、ICLはコンタクトレンズのような働きをするレンズを目の中に入れて近視を矯正する方法です。
ICLでは高度近視の方に特に有効とされます22)。
乱視
乱視は、角膜や水晶体が不規則な形をしていることから生じます。
レーシックは角膜をより規則正しい形状にすることで乱視を矯正するため、乱視の度数が高くても効果的に治療できます23)。※重度の場合は不適合となる場合もあります
ICLでは、乱視を治療するために設計された乱視用ICL(トーリックレンズ)があり、レーシックに適さない乱視の強い人にも対応可能です。
老眼(加齢による遠視)
老眼は、目の中で水晶体の柔軟性が低下することに関係しており、手術で治療するのは難しいと考えられています。
レーシックにはモノビジョンと呼ばれる方法があり、片目で近方視力を、もう片目で遠方視力を矯正します。
この方法には適応期間が必要で、すべての人に適しているわけではありません。
ICLについては、2014年に老眼に特化した老眼用ICL(IPCL)が開発されたものの、他の治療法と比べるとまだ歴史が浅く、挿入実績が少ないのがデメリットです。
結論
レーシックとICLどちらを選択するかは、個人の視力、症状の重さにより異なりますので「どちらが良い」と言い切ることはできません。おおまかな適性は下記のとおりです。
- 低~中程度の近視や乱視:レーシックが適切な可能性がある
- 強度近視や角膜が薄い方:ICLが望ましい可能性がある
- 費用を押さえたい:レーシック
- 元に戻せる方が良い:ICL
どちらがより優れているとか、リスクが高い・少ないとか、そういった違いはなく、レーシック・ICLはどちらも手術手技が確立されている、安全性が確認された視力回復手術です。
また、眼科学は絶え間なく発展していますので、治療の選択肢や推奨は進化します。
なにより定期的な診察は非常に重要ですから、ぜひ眼科専門家による定期検査を受け、自身の目が健康であるかチェックしてください。
↓ICL・レーシックが受けられるクリニックまとめはこちらから。
まとめ
レーシックとICLは、近視、乱視およびその他の視力矯正を必要とする方のための手術方法です。
レーシックは主に近視や乱視の矯正に使用されますが、ICLは高度な近視の患者にも適用されます。
どちらの手術も安全性が確立された方法ですが、ICLはレンズの交換が可能であるため、将来の視力の変化にも対応可能です。
費用としてはレーシックの方が安いですが、近視や乱視が強かったり、角膜が薄い方は不適合となりICLが選択される場合もあります。
最終的にレーシックとICLのどちらを選択するかは、個々の目の状態にもよりますので、まずは眼科専門医のカウンセリングを受け、最適な選択肢を提案してもらうと良いでしょう。
最近はICL専門院も多くなっていますが、最初の相談場所としては、レーシック・ICLのどちらにも対応できるクリニックが望ましいです。
レーシック・ICLの比較でよくある質問
- レーシックとICLの主な違いは何ですか?
-
レーシックは特殊なレーザーを使用し角膜の形を変えることで視力を矯正する手術であり、ICLは目の内部にレンズを挿入することで視力を矯正します。
- レーシックとICLで術後の回復時間に違いはありますか。
-
レーシックは回復が早く、数日以内に良好な視力が戻ることが多いです。ICLの場合、1-2週間の回復時間がかかることがあります。
- レーシックとICLの手術の痛みはどれくらいですか?
-
両方の手術ともに、局所麻酔を使用するため大きな痛みはありませんが、手術中や手術後に軽度の不快感が生じることがあります。
- レーシックとICL、どちらの手術を推奨していますか?
-
レーシックとICLどちらが良いかは、患者さんの眼の状態やご要望によります。一般的には、角膜が薄い場合や強度近視の場合はICLが推奨されることが多いです。
- レーシックとICLはどちらの手術が安全性が高いとされていますか?
-
両方の手術ともに高い安全性が報告されています。ただし、それぞれにリスクが存在します。詳しくは「安全性・リスク」をご覧ください。副作用やリスクについて、必ず専門の眼科医から説明を受け、理解した上で手術を受けてください。
- レーシックとICLで手術後の視力持続期間に違いはありますか?
-
レーシックの結果は永続的であるとされていますが、老化などによる視力の変動は除外されます。また、中には近視が少し戻るケースもあります(全体の5%程度)。ICLは取り外しが可能で、視力の変動がある場合は調整が可能です。
- レーシックとICL、どちらも老眼の治療に適していますか?
-
レーシックは主に近視や乱視の矯正に使用され、老眼の直接的な治療には通常適していません。ICLも同様ですが、特定の種類のレンズを使用することで老眼の症状を軽減することが可能な場合があります。レーシックには、老眼用レーシックがあります。
- レーシックやICLの手術による失明のリスクはありますか?
-
現代の技術と手術手技の向上により、失明のリスクは非常に低いとされています。しかし、全ての手術にはリスクが伴いますので、事前に十分にリスクを理解し、専門医と相談することが重要です。
- どちらの手術も網膜剥離のリスクは増加しますか?
-
網膜剥離のリスクは、手術前の眼の状態や患者の年齢、他の健康状態によって異なります。一般的に、レーシックやICLの手術が網膜剥離のリスクを著しく増加させることは報告されていません。
参考文献
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