眼瞼下垂の基礎知識

先天性眼瞼下垂の症状「眼瞼腫瘍」

髙田 尚忠

眼瞼下垂と眼瞼腫瘍

腫瘍(しゅよう)とは、一般的には「できもの」や「はれもの」などと呼ばれる症状を指します。

もともと人体を構成していた組織のうち、普通は1個が制御を失って、その組織における自然な発育プロセスや秩序とはかけ離れて増殖するもので、「真性腫瘍(しんせいしゅよう)」とも呼ばれます。

この真性腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。

前者は、腫瘍がある場所で限定的に大きくなってふくらんでいる状態を示します。

後者は、周囲の細胞にまでより速く影響を及ぼし、全身に転移することもあります。ガンは悪性腫瘍に入ります。

まぶたに違和感やしこり=腫瘤(しゅりゅう)を感じた場合は「眼瞼腫瘍(がんけんしゅよう)」の可能性がありますが、硬さはもちろん、その症状はさまざまです。

特にまぶたは、組織が複雑な構造になっているので多岐にわたる症状が現れます。

「眼瞼腫瘍(がんけんしゅよう)」は、腫瘍が原因であったり、筋肉自体が壊れてしまう「筋原性眼瞼下垂症(きんげんせいがんけんかすい)」に分類されます。

眼瞼腫瘍によって眼瞼下垂が生じる原因は、まぶたに腫瘍ができることで、その重みによって、まぶたを動かす筋肉が耐えられず下垂する可能性が挙げられます。

良性の眼瞼腫瘍のタイプ

まぶたの眼瞼腫瘍の多くは良性ですが、悪性の「眼瞼腫瘍」の場合もあります。

瞼の異常で気づきますが、ほかの眼の疾病と間違えやすく注意が必要です。

このページでは、良性の眼瞼腫瘍について紹介します。

  1. ものもらい
    麦粒腫(ばくりゅうしゅ)まぶたにある脂腺や汗腺に細菌が入って感染し腫れた疾病。放置しても治る場合もありますが、対処が遅れると痛みを伴って膿むことがあります。
    霰粒腫(さんりゅうしゅ)まぶたにあって脂肪を出す分泌腺(マイボーム腺)に脂肪が詰まって生じる炎症です。
    ※ものもらいは、繰り返し症状が現れる場合に腫瘍の可能性があります。
  2. 眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)
    皮膚に漏れた脂質を食べた細胞が増殖して生じます。黄色味を帯びて平たく盛り上がった腫瘍です。
  3. 乳頭腫(にょううとうしゅ)
    皮膚の角質が増殖して発症します。まぶたの縁に、乳頭状の突起がいくつも現れます。
  4. 脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)
    皮膚の老化現象により出現するため、俗に”年寄りいぼ”などと呼ばれます。
  5. 汗管腫(かんかんしゅ)
    汗を出す汗管が詰まって、いわゆるブツブツができる疾患で、思春期以降の女性のまぶたによく現れます。
  6. 皮様嚢腫(ひようのうしゅ)/類皮嚢腫(るいひのうほう)
    いずれも、表皮などの上皮成分が皮膚の奥にめり込んでしまうことで発症します。  
  7. 母斑 (ほくろ)
    メラノサイトというメラニン色素を作る細胞が高い密度で固まり、日焼けなどの刺激でメラニン色素を出すことで褐色から茶色の斑点として現れるものです。

目に関する悩みで困ったら、まずは専門医に相談してみてください。

「目が開けにくくなった」「まぶたが瞳にかかって視界が狭い」「眠そうと言われる」
 そんなお悩み、放っておかずに一度ご相談ください。

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医師または専門スタッフが、あなたの症状に合わせてご案内いたします。

このブログの執筆者
髙田 尚忠
髙田 尚忠
高田眼科 院長|フラミンゴ美容クリニック/銀座Jクリニック/あさ美皮フ科 眼瞼手術担当
岡山大学医学部卒業後、郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、現在は高田眼科の院長を務めつつ、関連クリニックの名古屋ののフラミンゴ眼瞼・美容クリニック、銀座のJ clinic、亀戸のあさ美皮フ科においても、眼瞼下垂手術を中心に多くの年間2000件以上の手術を行っています。「見え方(視機能)」と「日常の快適さ」を回復することを第一に、診察では原因(加齢・コンタクト・体質・既往手術など)を丁寧に整理し、必要な治療を分かりやすく説明すること心がけています。 このブログでは、眼瞼下垂の症状、治療選択、術後経過で不安になりやすいポイントなどを、専門医の立場からできるだけ具体的に発信しています。
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