高田院長の眼瞼下垂症ブログ
眼瞼下垂症こぼれ話:涙目(流涙症)について@高田眼科
2021/04/02 記事内容を更新
一般眼科診療を行っていると、涙目という症状のご相談頂く事が、よくあります。
この涙目は、実は、対極にある疾患である 乾き目(ドライアイ)よりも、厄介だったりします。
治療方法は、
- ①点眼
- ②涙道洗浄
- ③涙管ブジー
- ④涙管チューブ挿入
- ⑤涙嚢鼻腔吻合術(DCR) 等がメジャーな治療法であります。
これらは、涙の排水路ともいうべき、涙管が何らかの理由で詰まったりして涙が流れなくなってしまい、涙があふれる状況を治す治療です。
当院でも、①~④までの治療を行っております。
④の涙道チューブ挿入というのは、優れもので、90%程度の涙目が解決します。
これで、治らなければ、⑤の手術となります。
今日は、2週間前にチューブを入れさせて頂いた患者様のチューブを取り外しました。
取る前は、こんな感じで、上下の涙点から鼻の奥までチューブが通っております。
非常に繊細で複雑な通路であるため、頭の中で3次元的に涙道をイメージしないと、チューブを通すことはできません。
高田眼科には、涙道内視鏡と呼ばれる内視鏡カメラを所有しておりますので、実際に、カメラで確認をすることも可能となっております。
この方は、長年、涙目で悩まされており、他院で、目薬をずっと処方され使用するが治らないために
当院を受診してくださいました。
実は、ご家族が当院で眼瞼下垂症手術を受けて頂いており、その家族の勧めで受診してくださいました。
取るのは簡単で、ピンセットで引っ張ればスルスルと簡単に抜けます。
挿入するのは、少し難しくコツがいるのですが、なかなか優れた治療といえます。
当院では、予約制で、涙道チューブ挿入を行っております。
気軽にご相談ください。
また、一部の涙目も、眼瞼下垂症で引き起こされることがあります。これは、目尻の皮膚がただれやすいタイプに多いのが特徴です。、年齢を重ねていくと、瞼の皮膚が伸びてきて、余っていきます。いわゆる瞼のタルミです。
この瞼のタルミが激しくなると、上眼瞼と下頑健の重なりが多くなり、瞬目(まばたき)をする度に、ポンプのように涙が皮膚に流れていく形になります。 今回、先のチューブを入れさせて頂いた患者様をご紹介くださった家族の方は、
当院で眼瞼下垂症手術を受けていただいたら、涙目が治ったということでした。 そこで、当院への紹介となったわけです。
沢山の病気に接していると、同じ症状でも、様々なことが原因であり、ケースバイケースです。
私自身も発展途上ということを日ごろ意識して、驚きと発見をしながら成長していきたいと思っております。
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