緑内障|浜松市の高田眼科

Glaucoma
緑内障

緑内障とは

緑内障は、視神経を傷ついてしまうことで視力を失う可能性がある眼疾患を指します。

視神経は、眼から脳への視覚情報を伝える役割を担っています。緑内障が進行すると視野が狭くなり、最終的には完全な視力喪失、いわゆる失明につながる可能性があります。

開放隅角緑内障(POAG:Primary Open-Angle Glaucoma)

最も一般的な病態である開放隅角緑内障(POAG:Primary Open-Angle Glaucoma)では、眼内の液体の排出がうまくいかず、その結果眼圧が上昇します。
高い眼圧は視神経にダメージを与え、視力の低下を引き起こす可能性があります。

正常眼圧緑内障(NTG:Normal Tension Glaucoma)

ただ、眼圧が正常範囲内であるにもかかわらず視神経に損傷が見られる場合もあり、これを正常眼圧緑内障(NTG:Normal Tension Glaucoma)と呼んでおります。
正常眼圧緑内障の原因は完全には理解されていませんが、血流障害や神経組織の敏感さなどが関与していると考えられています。
治療は視神経を保護し、可能な限り眼圧を下げることを目的とします。

閉塞隅角緑内障(PACG:Primary Angle-Closure Glaucoma)

その他には、閉塞隅角緑内障(PACG:Primary Angle-Closure Glaucoma)があります。これは、前房角が突然または徐々に閉じて房水の排出が妨げられ、眼圧が急激に上昇する状態を指します。

これは眼科的には緊急を要する状態で、即時の治療が必要です。強い眼の痛み、頭痛、視力の急激な低下、虹彩の周りのハローなどの症状を引き起こすことが多く、適切に治療を受けないと、短期間で悲惨な結果を招く恐れがあります。

続発緑内障(Secondary Glaucoma)

さらには、続発緑内障(Secondary Glaucoma)があります。これは、他の眼疾患や全身疾患、または外傷・手術によって引き起こされる緑内障です。

続発緑内障は、開放隅角型や閉塞隅角型のいずれかの形態を取ることがあります。原因となる疾患には、糖尿病、炎症性眼疾患(虹彩炎など)、眼の損傷、ステロイド点眼薬の長期使用、血管新生などがあります。

続発緑内障の治療は、原因となる病気や状態を対処した上で、そのほかのタイプの緑内障と同様に眼圧を下げることに焦点を当てます。

緑内障の症状・リスク要因

緑内障はしばしば「盲目の忍び寄る泥棒」と呼ばれます。これは、閉塞隅角緑内障以外の開放隅角緑内障や正常眼圧緑内障などのタイプの緑内障の症状が長い間現れず、視力の損失が進行してから初めて気づくことが多いからです。

一般的な症状には、視野の狭窄(特に周辺視野)、視力の低下、視覚のぼやけ、頭痛などがあります。

緑内障のリスク要因には、高齢、家族歴、高眼圧、一部の医学的状態(例えば糖尿病、白内障など)、高度な近視などがあります。

緑内障の診断

緑内障の診断は眼科での検査を通じて確定します。これには、視力のテスト、眼圧の測定、視野の検査、網膜三次元解析(OCT)などによる視神経の検査などが含まれます。

緑内障の治療

現在、緑内障に対する治療は、視神経への損傷を防ぎ視力を保つことを目的としています。これは通常、眼圧を下げる薬物(点眼薬や経口薬)、レーザー治療、または手術を用いて行われます。しかし、既に失われた視力を回復することはできません。

さらに、緑内障は、40歳以上では20人に1人の割合であり、中高年の方に非常に多く見られる病気です。それ故、定期的な眼科検診は緑内障の早期発見と治療にとって非常に重要です。

当院へのアクセス

高田眼科

〒435-0052 浜松市東区天王町字諏訪1981-3 イオンモール浜松市野1F

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