基本の話

眼瞼下垂からみるまぶたの働き

※2020.3.12 記事内容の修正と更新をおこないました。


 

私たちは普段、特に意識することなく、まぶたを開いたり閉じたり、まばたきを繰り返していますが、このまぶたの働きや構造に問題が生じた際に、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」が発生するのです。

まぶたは、上まぶたと下まぶたで一組になっていて、表面は薄い皮膚で覆われ、裏側は結膜とつながっています。

眼瞼下垂とも密接に関わる「見る」メカニズムをまず説明しましょう。

眼球の表面には角膜というドーム状の透明でやや硬い膜があります。さらにその奥には虹彩(こうさい)というカメラでいう絞りがあり、ここで光の調節をしています。

 

日本人の虹彩は、メラニンによって茶色になりますが、白人の場合はメラニンが少ないためグリーンやブルーの色合いになるようです。

日本人でも、この虹彩の色素が白人のように少ないかもいらっしゃいます。

 

角膜の裏には、カメラでレンズの役割をする水晶体があり、オートフォーカスのようにピントの機能を果たす網様体筋によってその厚さを変え、自動的にピントが合うように像を網膜に投影します。

 

さらにこの像を視細胞が認識して脳に届けるというメカニズムで私たちは「見る」という感覚を得ることができるのです。

さて、角膜にはこのように大切な働きをする眼球を守る役割もあるのですが、さらにその角膜を物理的に守っているのが、まぶたなのです。

 

物を見るときはまぶたを開き、眠るときはまぶたを閉じますが、ホコリや光などを感じたときは、瞬時に閉じて眼球にフタをするように保護するのも、まぶたの重要な役割です。

 

また、閉じたり開いたりしてまばたきをすることで、塩分を含む液体でもある涙を出して汚れを洗い流したり、目の表面に涙の膜を作って、目が開いた状態でも目が乾かないように保護する働きも行っています。

 

また、涙にはリゾチームという殺菌作用をもった物質が含まれており、微生物の侵入や感染を予防する働きをします。

 

涙には目の表面の傷を治癒する成分が含まれています。

 

目の表面を涙が潤して滑らかにすることで、光が正しく屈折して物を鮮明に見ることができるのです。

 

つまり、まぶたは、角膜を含め、オキュラーサーフィス(目の表面)にとって大事な涙を角膜全体に行き渡らせる大事な役割を受け持っているとも言えます。

人がこのように、まぶたの開け閉めを行ってさまざまな働きをする際は、主に「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」、「ミュラー筋」、「前頭筋(ぜんとうきん)」、「眼輪筋(がんりんきん)」の4つの筋肉を使っています。

 

特に眼瞼挙筋は、まぶたを上げる際の動力となる筋肉で、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の重要な要因となります。

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