「眼瞼下垂」体験談 Vol.1

医師という仕事をしていて、やりがいを感じる瞬間というのは、やはり患者様に頼られることです。
今回、他院での眼瞼下垂症手術の修正手術をさせて頂きました。
修正手術において、先ず、前医の手術の影響をなくす=リセットすることがポイントとなります。
要するに、瞼板軟骨と眼瞼挙筋腱膜を結んだ糸を外すこと。
この埋没糸を外さないと、リセットできないからです。
もちろん、皮膚を含め瘢痕化していれば、その瘢痕を外していく作業も必要になります。
本日の患者様ですが、手術後の二重が広すぎ、左右のバランスが合っていない。
また、眼瞼下垂症手術を受けたのに、眼瞼下垂が改善していない。ということで悩まれておられました。
下のメールにあるとおり、前医では、まったく問題ないと太鼓判を押されてしまい、修正手術に応じてもらえない。

二重の幅は明らかに広すぎであり、瞼板軟骨と挙筋腱膜を出しても、本来あるはずの埋没糸もありませんでした。
かなり出血のしやすい患者様でしたので、前医では、おそらく、出血のせいでオリエンテーションが付かず、眼輪筋切除と皮膚切除をのみを行う二重切開手術を行っただけ
なのではないかと推測いたします。
挙筋腱膜の調整をしないで、眼瞼下垂症を治すことは通常ありえません。明らかに手抜きではないかと思ってしまいました。
当然、二重の幅を狭くするために、最小限の皮膚切除を行い、挙筋腱膜の前転を3ヵ所で行い眼瞼下垂の修正を行いました。
本日、左眼の手術を行った直後ですので、経過を診てみないとわかりませんが、左眼については上手く修正ができました。
手術直後に鏡で確認して頂きましたらば、「若返った!!綺麗になった!!」と喜んで頂きました。
今回の手術の直前、ご本人様から、有難いメールを頂きましたが、数ある病院の中から、当院を選んで頂き、大変有難うございました。
こういったメールを頂けるのは大変励みになります。
高田先生こんにちは。
愛知県の○○○です。
眼瞼下垂症の修正手術でお世話になります。
予定とおりお伺い致しますので、左眼の手術をお願いします。
ところで、当日は、先生とお話する時間がないかもしれないので、メールにて失礼します。
この度、修正手術で快くお引き受けいただいたこと、本当にうれしかったです。
本来は、最初に診ていただいた地元の形成外科の先生(○○形成外科さん)に修正していただくものですが、必要なしとのことですので、途方にくれていました。
初めから高田先生のことがわかれば、お伺いしていましたが、情報が少なかったので、このような段階となりました。
そこで、高田先生の方で必要でしたら、私の写真を使って下さい。
その場合は、修正前と後の写真になるのでしょうか。
私のような患者を助けてあげて欲しいです。愛知県と浜松は遠くないです。他県からでも、先生を捜して行きます。
もちろん、先生のおっしゃるように魔法のように1回で変わるものではないと理解しています。
個人差があると思いますが、今よりは改善されると思います。
もし数回の手術となった場合は、愛知県から何回もお伺いします。
また、写真提供につき何か、同意書に記入するものがあれば、金曜日にサイン致しますのでおしらせ下さい。あるいは、特に先生から、サインあるいは、写真は使わないようでしたら、それはそれで結構です。
それから、今回は左眼の修正ですが、場合によっては時期をみて右もお願いしたいです。
というのは、夕方になると瞼が下がってくるような気がします。
人間は皆そうなのかもしれませんが、気にはなります。