高田院長の眼瞼下垂症ブログ

薬の副作用による眼瞼痙攣(けいれん):眼瞼下垂こぼれ話@浜松の高田眼科

以前にも、眼瞼下垂症を引き起こす疾患として、眼瞼痙攣をお話をさせて頂いたと思います。

眼瞼痙攣は脳に何らかの原因により不具合が起こり、誤った過剰な信号が瞼の筋肉(眼輪筋等)に送られてしまい、瞼の筋肉が過緊張となり、眼が開かなくなる、瞬目(まばたき)が出来なくなる疾患です。

当院でも、多数の患者様が眼瞼下垂症ではなく、眼瞼痙攣として診断し、治療を行っているのが現状です。
当院で初めて、眼瞼痙攣と診断された場合、ドライアイと診断され、ドライアイの長期間点眼加療を行われていたり、あるいは、眼瞼下垂症と診断され、手術を受けてしまっているような場合もあります。
また、状況を複雑にしているのが、眼瞼下垂症と眼瞼痙攣が合併しているようなケース、つまり、
眼瞼下垂症でもあり、眼瞼痙攣でもあるようなケースもあり、難しくしております。

私自身、どんなに安全な手術だとしても手術は最終手段であり、眼瞼下垂症は手術治療でしか治らないと考えていますので、
眼瞼痙攣を疑った場合には、眼瞼痙攣の第一選択であるBOTOX治療を行うこととなります。

つまり、BOTOX治療が奏効する場合は、眼瞼痙攣と判断し、眼瞼下垂症手術はせず、BOTOX治療の継続を勧めていきます。
そして、BOTOX治療が効かない場合には、眼瞼下垂症手術を行うこととしております。その際、ミューラー筋の障害が眼瞼痙攣を増悪させますので、特に、注意をして眼瞼下垂症手術を行うことが必要となります。その場合には、私が得意としている眼瞼挙筋前転法は、ミューラー筋を傷つけませんので、比較的安全だと考えます。

しかしながら、一部の精神科の内服薬、睡眠薬を長期間内服により、眼瞼痙攣を引き起こすことがあり、そういった方のBOTOX治療の効果が少ないのが、問題だと私は考えております。やはり、薬の副作用を薬で中和するような形となるので、BOTOXが効きにくいと考えております。
しかも、そういった内服薬は、他科(他院)で出されており、患者本人も、処方医も気付いていないことが多いのです。
そこで、眼瞼痙攣の改善を考え、内服薬の変更を検討するのですが、どうしても、患者本人と処方医の理解が得られず、また、変更して頂いたとしても、内服薬の離脱による症状の悪化をきたし、内服を戻さざる得ないケースがあり、それでは八方塞となります。
結局は、根気よく、患者本人、そして、処方医の先生とお話をし、説得をし内服を変更していくことが解決策でありますが、それが、また、非常に難しい・・・・・。

高田眼科

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