高田院長の眼瞼下垂症ブログ
眼瞼下垂手術のこぼれ話(瞼の厚み)@浜松の高田眼科
沢山の患者様の瞼を手術させて頂いております小生ですが、
個人差が非常に大きく、いろいろな方がいらっしゃいます。
今回、この話題にしたのは、個人差は手術の難易度に直結してくるからです。
実は、瞼が分厚い人ほど、眼瞼下垂手術は難しくなります。腫れぼったいほど、難しいのです。
瞼が分厚いというのは、
①眼輪筋(眼を閉じる筋肉)が分厚い
②中間脂肪(隔膜前脂肪:ROOF)が分厚い
③眼窩脂肪(眼球を衝撃から守る緩衝材みたいな脂肪)が分厚い
ということになります。
ここで、話が変わりますが、眼瞼下垂症の原因は、
①瞼を引き上げる筋肉(眼瞼挙筋とミューラー筋)に問題が発生
②皮膚の弛み
と一般的に考えられますが、
隠れた原因として、③瞼の厚みがあげられます。
最近の運動選手は、必要な筋肉を必要なだけ鍛えるということに気を配って、筋肉トレーニングに励みます。
なぜなら、余計な筋肉や脂肪は、動きを妨げるからです。まさに、瞼の厚みが大きいと、眼を引き上げる動きの邪魔をするのです。
つまり、私は、瞼が分厚い方の場合は、①筋肉の引き上げ ②皮膚の切除に加えて
③瞼を薄くする(眼輪筋切除、中間脂肪(隔膜前脂肪:ROOF)除去、眼窩脂肪除去)を行います。
まさに、彫刻みたいな作業になりますので、瞼が分厚い方の眼瞼下垂手術は難しいのです。
蛇足ですが、自由診療中心の美容外科では、二重切開(眼瞼下垂症手術を含む)において、脂肪除去を加えると値段が高くなる料金設定をしている施設もございます。
たとえば、ROOF除去で¥12万円、そして、眼窩脂肪除去で¥10万円 というようにオプション価格を請求するところもございます。
当院では、保険診療を前提とした眼瞼下垂症手術ですので、こういったオプション価格はございません。
どうぞ、ご安心ください。
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