眼瞼下垂を知ろう!

眼瞼下垂症で受診するに当たっての7つの疑問を分かりやすく解説!
不安なく手術が受けられます。

2021.2.20 記事内容を修正

眼瞼下垂のお問い合わせについてのブログのタイトル画像

高田眼科(ひとみ眼科)は、眼瞼下垂手術を得意にしており、様々なブログ記事を執筆し投稿してきました。

おそらく、眼瞼下垂を検索されれば、当院のブログ記事を読まれた方は多くいらっしゃると思います。

実際に、当院で手術された方の多くが、「先生のBlog記事を全て読んで来ました」と仰って下さることが多いです。

中には、医療従事者:医師・歯科医師・看護師・獣医師の方、いわゆる同業者の方を手術することも増え、「先生のBlog記事は手術を極めた方にしか書けない内容だ」と言われることさえもあり、大変恐縮することもあります。

さて、今回は、眼瞼下垂症の手術を考えられている患者さんから、頻繁に頂くご質問について、色々とお答えしていきたいと思います。

目次

眼瞼下垂の診断に必要な重症度分類について 眼瞼下垂症とは、さまざまな要因で、瞼が上がりにくくなり、瞳の中心である瞳孔に瞼が被ってしまうことで、視界が狭くなると共に、眼精疲労・肩こり・頭痛などの様々な不定愁訴をきたす疾患のことです。

生まれながら、瞼の筋肉、眼瞼挙筋に障害によって発生する先天性のもの(先天性眼瞼下垂)と後天的に瞼に加齢性の変化が起こったり、物理的な障害によって引き起こされるもの(後天性眼瞼下垂)、そして、それ以外の原因で瞼が下がるもの(偽眼瞼下垂)に分類されます。

そして、臨床的には、図にあるように、瞳孔の中心と瞼の縁までの距離(MRD-1)が3mm以下になったものを医学的に眼瞼下垂症と診断されます。

1.  眼瞼下垂ではないか?と心配しています。その場合健康保険の適応になるのでしょうか。

保険証の写真

 まぶたが下がって来ると視界が狭くなり、物が見えず辛くなると日常の生活に支障が出てきます。

そういった機能障害を改善するために手術治療が必要となります。

このようなケースに置いて、眼瞼下垂症という疾患に対して、健康保険を使って治療を受けることができます。

しかし、自由診療のみを行っている医療機関、主に美容外科では、明らかに眼瞼下垂であっても健康保険は適応にはなりません。

健康保険は適応となると、治療費は3割負担で両眼で43200円程です。

※高田眼科(ひとみ眼科)の手術は、原則、保険適応の手術となっておりますが、それは問題ない経過が予想される場合にかぎっております。


以上の条件に当てはまる場合には保険外手術とさせて頂いております。

他院の修正手術の場合、術者による手術内容の差が多いので、結果として、瞼の状態の差が大きくなり、難易度が症例ごとに大きく変わります。

つまり、他院修正手術を行う場合に、その瞼の状態により、手術内容に色々とアレンジや工夫を重ねていかねければなりません

結果として、瞼の治療に伴って出来ているだろう瘢痕組織の問題などが大きいと考えられますので、非常に高度な手術技術が必要とされるため、術後のトラブルのリスクが高いと言えます。

したがって、他院修正を引き受ける医療機関は少なく、元の手術をしたクリニックに再度、受診することを勧める対応が多いかと思います。

他院修正を得意としている高田眼科(ひとみ眼科)では、リスク要素が術前にきちんと見積もられるケースにおいては保険適応手術で行い、リスクが大きく高度な技術が必要な手術(他院修正手術)は、自費診療の手術となります。

2.両眼同時に手術した方が良いのでしょうか??

 基本的に、眼瞼下垂手術は、両眼同時手術である方が手術の成功率が圧倒的に上がります。
理由として、眼瞼下垂症手術において、左右差が出てしまう原因にはいくつかありますが、大きなものとして麻酔の使用による効果という要素があります。
局所麻酔を使用することで、手術操作に伴う激しい痛みを無くすことはできるのですが、結果として、瞼が液体を注入した分膨らんでしまいます。
膨らめば、ボリュームが増えますので、その分、デザインがズレてしまいます。
さらに、麻酔には、筋肉の動きを麻痺させる作用があります。したがって、麻酔をかけるとその分、上がりづらくなります。
結果として、術中に左右左を見ても、片目手術の場合ですと、合わせが難しいと言えます。
高田眼科(ひとみ眼科)の手術では、麻酔の使用量は片眼2cc以下とかなり少なくするように努力しております。
少ないと、麻酔の効きが浅くなり、麻酔がすぐに切れるため、相当に手術時間を短くしないと、結果的に最悪のタイミングで追加の麻酔をすることになります。
したがって、左右差を少なくするには、基本的には、両眼同時手術をすることが最低限、必要条件だと思っております。
そのためには、少ない麻酔での短い手術時間で、両眼を完成させるための手術のスピードが出せる手術の腕が必要となります。
また、片側の眼瞼下垂のみに対する治療では、手術前では、治療しない側の眼瞼挙筋が、無意識に過度に収縮して、本来の位置よりもまぶたを高くあげています。
そして、例えば、手術により、眼瞼下垂の側のまぶた(右目)が正常化すると、反対側のまぶた(左目)が本来の位置まで下がると考えられます。
この現象をヘリング現象と呼ばれるもので、結局、左目の手術を後から追加するケースがあります。
そして、今度は、左目の手術を追加すると、先に行った右目の眼瞼下垂症の状態に少し戻ってしまい、左右の調整が難しくなるというわけです。
さらに、他院修正手術ですので、さらに、左右差のリスクが上がりますので、ご理解ください。
したがって、片眼のみの手術を行う場合には、どうしても左右差が起こる可能性が高くなることを十分に承知して頂いて、手術に望んで頂ければと思います。

3.眼瞼下垂症と分かったら、診察当日に、そのまま手術が受けられますか。

当日眼瞼下垂症手術

 高田眼科での一般眼科診療については予約制ではありませんが、眼瞼下垂症などの手術相談については、お電話にて予約できるようにしております。

予約していただけますと、時期的にも、飛び込みの眼瞼下垂症のご相談が多いため、お待たせせず、スムーズにカウンセリングが出来ます。

(ひとみ眼科については、金曜日の午後、土曜日の午前中を隔週で手術枠とさせていただき、眼瞼下垂症相談は、火曜日・金曜日の午後、土曜日の午前での対応となります。)

また、初診に際し、紹介状は必要ではありません。

もし他院での手術歴があるのであれば、紹介状があれば助かりますが、貰いにくいようであれば、経過をまとめて紙に書いていただけるとよろしいかと思います。

手術は完全予約制となっております。術前カウンセリングのあと、手術のお日にちを決めさせて頂く形になります。

また、どうしても遠方などの理由等で、診察→手術を同日でお考えでいらっしゃるのであれば、予め電話にてご相談の上、予定を組ませていただければ可能です。

ただし、一般的に、眼瞼下垂症は、基本的には命に関わる緊急性のある疾患ではありませんので、受診し、カウンセリングを受けたからと言って、手術を受けることを強制することや、営業をかけるようなことはいたしません。

しっかり説明を聞いていただき、納得されてからの治療選択というのを大事にしておりますので、先に述べさせて頂いように気軽に受診していただければ幸いです。

4.手術中・手術後の痛みと手術時間について詳しく教えてください。

4.1 手術中の痛み

高田眼科(ひとみ眼科)における眼瞼下垂症手術は、最大限苦痛が内容に配慮しております。

眼瞼手術に伴う痛みについては、下記の記事のリンクをご覧になってみてください。

眼瞼下垂手術にまつわる痛みについてのブログ記事となります。

眼瞼下垂手術における最大の痛みは、局所麻酔注射の時です。高田眼科(ひとみ眼科)の場合、使用する麻酔は片目につき、2cc程度とごく少量となっており、皮膚のみに注射するだけですので、チクッと地味に痛い感じです。

それさえ、乗り越えて頂ければ、後は、そこまで痛みが出ることはありません。

局所麻酔でも、深部感覚までは取れませんし、眼窩脂肪の処理・ファシアリリースの際に痛みが出てしまうことが多いのが予めわかっておりますので、その部分に麻酔を僅かに追加をして、可能な限り手術中に苦痛を感じることがないようにしております。

それでも、高田眼科では、恐怖心の強い方には低濃度笑気ガス麻酔を採用しておりますので、相当にリラックスして治療に望んでいただけると考えます

この笑気麻酔は、全身麻酔ではありませんが、笑気ガスの効果によるリラックス効果・血圧下降効果により、術中の出血を抑えることができ、結果的に、局所麻酔の効果持続時間を長くすることになり、また、出血が減ることで、止血時間の省略につながります。

高田眼科が採用した低濃度笑気麻酔については、下記のリンク記事をご覧になってみてください。

4.2 術後の痛み

 高田眼科(ひとみ眼科)で手術を受けられた方で、術後の痛みが激しかったと仰られた方は無いと言っていいほど、痛くありません。所定の痛み止めを当日〜翌日の朝までに3錠内服するだけで問題ないと言えます。

高田眼科(ひとみ眼科)における消炎鎮痛剤である痛み止めの役割は、痛み止めというよりも、消炎作用を期待して、腫れ止めとして内服していただいてる意味合いが強いと言えます。

また、術後、十分以上にアイシングをすることも、痛みや腫れを防ぐ手立てとなります。これは、眼瞼下垂症手術に限らず、二重埋没手術や二重切開手術などの眼瞼手術後においては、非常に大事だと言えます。

術後のアイシングは、やればやるほど、効果を発揮いたします。

4.3 手術時間

高田眼科(ひとみ眼科)での眼瞼下垂手術の手術時間は、両側で30分程です。
手術が終われば、すぐにお帰り頂くことが可能となっております。

4-4 術後の診察

 術後の通院は、県外の方の場合、先ず、手術の翌日に傷口の確認をすることは、必ず、診させていただいております。
つまり、手術の翌日、ガーゼを外して、傷口の状態の確認が必須となります。

術後の最大のトラブルは、ごく稀な頻度ですが、出血が止まらないことで、術直後に貼らして頂いたガーゼを外してチェックするだけです。

したがって、県外の方は、近隣での宿泊を基本的に一泊をお願いしております。

出血があった場合には、出血部位の縫合を一旦外して、止血をし、再度、縫合することが必要となるからです。

その後は、遠方の方は、2週間後の抜糸、そして、1〜2ヶ月後の経過の診察を一度必ずお願いしております。通院可能な方の場合には、もう少し細かく診察をさせて頂き、アフターフォローをお願いしております。

やはり、細やかに診察・確認を行った方が経過が良いと言えます。

5.手術後のダウンタイムを短くするために、注意することはありますか。

眼瞼下垂症のダウンタイムのタイトル

高田眼科の人気ブログ記事の「眼瞼下垂手術のダウンタイムを短くするために「必ず!!」注意すべきこと。」において、詳しく説明させていただいておりますので、ご興味があれば、ご覧になってみて下さい。
内容としては、眼瞼下垂症における生活上の注意すべきこと、内服・外用の意味など盛り沢山です。

6.人に会う仕事をしてるのですが、手術後の腫れが気になります。
いつから仕事復帰して人に会うことができますか。

翌日から、出勤・登校されている方も多くいらっしゃいますが、手術の経過、仕事内容によって、その辺りの事情は個人個人で異なっており、

判断が難しいですが、肉体労働作業でなければ、医学的には可能です。

高田眼科(ひとみ眼科)の眼瞼下垂手術のダウンタイムは短く、概ね1ヶ月経てば、普通に会話するぐらいでは、相手に瞼のことを意識させることは、ほぼなくなると言えます。

7.眼瞼下垂手術を受けたら、その後、再発することはありませんか?

眼瞼下垂の再手術について

眼瞼下垂手術を行うと、高田眼科(ひとみ眼科)の場合、その方の瞼の状態をみて、皮膚切除、眼窩脂肪切除、ファッシア剥離、Roof脂肪切除、眼輪筋切除、眼瞼挙筋腱膜の前転などを組み合わせて手術をしっかり行っております。

眼瞼下垂症の最初のメカニズムは、概ね2つのパターンが考えられます。

7.1 手術で固定した眼瞼挙筋腱膜が再び、外れてしまうパターン

残念ながら、このパターンになると、再度、手術を行って、固定し直さないといけません。

高田眼科(ひとみ眼科)は、ミュラー筋に手術操作を加えないように(傷つけないように)しているので、再手術がし易いと言えます。

この場合には、組織の切除は、最小限で良く、眼瞼挙筋腱膜を露出させ、再度固定するだけですので、修正は容易です。

再手術にならないためにも、手術後は、無闇矢鱈に、瞼を引っ張ったり、マッサージをしないように注意しましょう。

特に、ソフトコンタクト、ハードコンタクトに限らず、コンタクトをしている人は、このパターンになっている方が多いと言えます

7.2 年齢の変化により、皮膚や眼輪筋が再び弛んでしまうパターン

高田眼科(ひとみ眼科)では、皮膚切除、眼輪筋切除をしているので、ある意味、弛むべき皮膚を予防的に取り除いているので、ある意味、アンチエイジング効果が望めると言えます。

したがって、多少の皮膚のタルミなどが出てくる可能性はありますが、手術を行っていなかったとしたら、もっと酷かったと言えますし、また、再手術をすれば、簡単に取り除けます。


8.まとめ

1.眼瞼下垂ではないか?と心配しています。その場合健康保険の適応になるのでしょうか。

2.両眼同時に手術した方が良いのでしょうか??

3.眼瞼下垂症と分かったら、診察当日に、そのまま手術が受けられますか。

4.手術中の痛みと手術時間について詳しく教えてください。

5.手術後のダウンタイムを短くするために、注意することはありますか。

6.人に会う仕事をしてるのですが、手術後の腫れが気になります。手術後何日頃から仕事に復帰し、気にせず人に会うことができますか。

7.眼瞼下垂手術を受けたら、その後、再発することはありませんか?

にお答えしました。

執筆した医師

高田眼科 院長 |ひとみ眼科 眼瞼手術担当医師
高田 尚忠(たかだ なおただ)
所属学会:日本眼科学会、日本形成外科学会、日本眼形成再建外科学会
岡山大学医学部卒業後、横浜形成外科の二木 裕 先生を師事。 郡山医療生活協同組合 桑野協立病院などの様々な医療機関を勤務し、 現在は高田眼科の院長を務める。 眼科医と形成外科医の知識と、これまでの豊富な眼瞼手術の術者としての経験をもとに、年間1000件超える眼瞼下垂症手術を手がけております。

執筆した医師
高田 尚忠

高田眼科 院長
ひとみ眼科 眼瞼手術顧問
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